Nicotto Town


夢と空と雲


綺麗な黒は私の夢 6

「美味しー!!!」

何コレ?綿飴だっけ?甘くて美味しい♪

「お前、本当に来たこと無かったんだな…」

「引かないでよ…」

引かないでよ…悲しいじゃない…

「ちょっと、コレ持ってて。」

綿飴とかき氷を渡す。


―第6話―


―縁日―


「おお…」

そして私がやるのは…

射的だ。

「何コレ?面白そう!」

「射的だよ。欲しいモノをそこにあるので、当てて倒すのだ。
 そしたら景品ゲットだ…1回200円だよ。そうそう、弾は3発までだよ。」

「なるほど…」

なるほど…基本欲しいモノは重い物だからか…

重力のことも考えたら、箱の上の方を狙うということ…

「明日香…?」

「うん、分かった。はい、200円」

射的のお店のおじさんに渡した。

「じゃあはい」

銃らしき何かを手渡された…

「うー…何かぶっそうなの…」

とは言いながらも、銃らしき何かを構える。

ひとまず…ココはつわもの狙うべき…

しばらく考えた結果、的は、ゲーム機だ。

ちょっとした暇つぶしには使えそうだし…

バンッ!バンッ!バンッ!

「どうだ?」

ゴトッ

後ろに物が倒れる音がした。

「やった…?やった!!」

嬉しさのあまり、右隣にいた誰かに抱き付いた。

ギュッ

「あっ!!ごごごご、ごめんなさい!!」

すぐに手をはなし、深々と頭を下げた。

「何だよ?改まって…?」

抱き付いたのは、どうやら厚樹君だった…

「でも、ゴメンね…本当に…」

「あっ…あぁ…」

「はい、射的の景品」

いつ言えば良いのか分からなかったような表情をしながえら、

景品を差し出した。

「あっ、はい。」

景品を受け取る。

嬉しいことに、袋つきだ♪

「じゃあ、さっき持ってもらってた、綿飴返して。」

「おぉ」

綿飴をぶっきらぼうに差し出した。

「持っててありがとう(ニコ」

「おっ…おう…」

顔をそらし、どんどん声が小さくなっている…

どうかしたのかな…?


――――――――――――――――――――――――――


「ふー!楽しかった!!!」

私は身体を伸ばす。

「・・・」

しかし返事は返ってこない。

しばらくこの状況が続く…

「「あのさ!!」」

「厚樹君からどうぞ…」

「いや、明日香から…」

「「・・・」」

そしてまたもや沈黙…

「じゃあ、俺から…」

「うっ…うん…」

何か何かあるような…

「なぁ、お前は10年前、誰かにいじめられてたよな?」

「えっ?」

何で…何で知ってるの…?

「そんで、明日香をいじめてた奴を黙らせた奴居たよな?」

それは…あの時の子だけ…

皆が言っても何も言うことを聞かなかった…

「それは…俺だ…」

「えっ…」

「ずっと…探してた…」

「はい…?えーーーーーー!!!!」


―第6話―

―縁日―END

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2010/11/07 16:00
一揆読み中b



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