キアヌ 夢の終わりに
- カテゴリ:子育て
- 2010/11/14 01:10:36
私は息子が帰ってくるのを、選手たちのウォーミングアップを見ながら待っていました。
彼はどんな顔をして帰ってくるのだろう?
何と声をかけてやろう。
すると突然に、場内が真っ暗になったのです。
実は選手入場前、演出で場内の照明を落とした事があったんです。
その後、音と光の演出があり、応援の練習などで盛り上がったんですね。
また何かの演出だろうか?と思っていると・・・
「皆様、落ち着いてください。これは演出ではありません。」
「どうやら台風の影響で、照明が落ちてしまったようです。」
「階段の上り下りや、身の回りの持ち物など、十分にご注意してください。」
フィールドアナウンサー氏(名前は忘れた)の声。
コレは大変です。
選手は真っ暗闇の中、アップを続けております。
私は座席の一番上の通路まで行き、息子の帰りを待つことにします。
しばらくすると、懐中電灯で足元を照らしながら、子供たちの列が見えてきました。
先頭にいるのは、事務局のお兄さんと手をつないだキアヌの姿。
私を見つけると、一目散に走ってくるのです。
「おとしゃ~!」
キアヌの手には、大きな紙袋。
たくさんの記念品をいただきました。
「おとしゃん、みてくれた?ぼくみつかった?」
おお、みていたぞ、かっこ良かったじゃないか!
「うん、ぼくね、てをつないだがいじんのおねえさんになまえをおしえてあげたんだ。」
そっか、覚えてくれたか?おねえさん。
「うん、ぼくのなまえ、よんでくれたんだよ~!」
そーかそーか、それで手を繋いだお姉さんの名前は聞いたのか?
「うん、きいたけどよくわかんない・・・」
おいおい。。。
停電の影響で、試合時間は約1時間遅れました。
時折売店が明るくなり、客席の上が明るくなり、コート上が明るくなり
コレでいよいよ始まるか?と思いきやまた一気に真っ暗になる。
「あ~あ!」という声と共に、再度復旧作業。
コレの繰り返しが3度ほどあり、やがて元通り明るくなってから最終チェック。
最終チェックはかなり慎重に行っていたようでした。
試合が開始されてから照明が落ちたりしたら、前代未聞の事態ですしね。
試合はセットカウント3-1で、見事ニッポンが勝利!
キアヌは自分がエスコートしたチームが負けてしまい、複雑なのかな?と思いきや
ニッポン勝利に大感激しておりました。
試合終了後、自由席のばーちゃんずと合流。
ばーちゃんたちも大感激しておりました。
競技場の外に出ると、土砂降りかと思いきや美しい星空。
クルマまでの帰り道
なぁキアヌ、今日は楽しかったか?
「うん、あのねおとしゃん、ぼくきょうのこと・・・
ずっとずっとわすれないからね!
おとしゃん、ありがとう」
妻よ、見ていてくれたかい?
そして息子のこの言葉、聴いてくれたかい?
そう思い、夜空を見上げれば美しい月が今日も私たちを見下ろしていました。
完
答え合わせ。
キアヌがエスコートしたペルーの選手は
NO13 ソイラ・ラロサ選手 1990年5月30日生まれ 所属クラブDIVINO MAESTRO
キアヌがテレビに映ったのは、一番最初の選手入場シーン。
木村沙織選手が入場した場面。
木村選手の斜め後ろの選手をエスコートする小さな男の子がキアヌです。
時間にして1秒弱でした。
録画をされた方は、一時停止ボタンとコマ送り・戻し機能を駆使すれば何とか確認できるかと思われます。
う~ん、テレビで録画したのはニコニコまでは映らなかったんだよなぁ・・・。
ま、ハンディカムでワシが撮った表情は、確かにニコニコだった。
ま、いzすれ何らかの形で答え合わせしましょうか。。。
魔女様の解説つきだ、間違いは無い。
ニコニコだ、ニコニコ。
他の子は大してニコニコ出来てなかった、すこし大きいのかもしれない、他の子は。
当たってるだろう!
可愛かったから♪
えっ!そんなにハッキリは映っていないぞ。
サオリン選手と手を繋いでいる子ではなく、左斜め後ろの暗い所を歩いている子ですばい。
しかも1秒足らずだから、ニコニコしているのかどうかまではわからんと思う。
まぁ、ウチはまだアナログ放送を録画したんじゃが
フルHD録画だとそこまで綺麗に映るのかな?
でもまぁ、うちの子はかわいいから当たっているかも知れん。。。
その次ちゃんとした速度で見た!
にこにこにこにこして、かわいい子だった!
みんなに可愛がられて大きくなってるように見えたよ。
いい子だ。
会うことが出来て良かったよ、魔女様のおかげだ。
おぉ、見たか!
暗くてちっこくて、よくわからんかったでしょ?
そうそう、バレーボールって繋げるスポーツなんですよね。
小さな子供の想いが世界に繋がり、選手たちを手を繋ぎ、そしてチームメイトが必死で繋いだボールで得点する。
バレーボールは本当に素敵なスポーツだなぁって、改めて思いました。
彼もバレーボールが大好きになりましたよ。
ペルーという国に関しても、見知らぬ国ではなくなったと思います。
いい体験をさせてやれたと思います。。。
ありがとうございます!
あおさんがコレを読んでいただき、心が温まる事が出来たのなら
私もいっそう嬉しく思います。
こういう機会は滅多にないでしょうから、参加出来て本当に幸運だったと思います。。。
おぉ!見つけられましたか~!
ちなみにサオリン選手をエスコートしている子ではなく
その斜め後ろの暗い所を歩いているのがキアヌですよ。
見れたかなぁ~?
それでもテレビに映った子の方が、少なかったと思われます。
そう考えると、ウチのこはやはり何か持っているのでしょうかね?
はいはい、私も一生忘れられない思い出になりましたとも。
息子もそう言っていますので、大きくなっても自慢できる体験になったと思います。
本当はですね、息子にこんな事も言われたんですよ。
「えすこーとじゃなくても、もういちどばれーをみにいきたいです!」
残念ながら見せには行けなかったけれど、テレビの前で目一杯ニッポンを応援しました。
私にとっても、野球の他に愛すべきスポーツを発見できた事が、思わぬ副産物だったように思います。
おぉ!天国にはきっと100億倍くらいの光学ズーム機能が付いた超高性能デジカメがあるのでしょうね。
きっと妻も息子の晴れ姿を観てくれたと思います。
大きくなったねぇ~って・・・。
え?私?そんなの撮ってる暇は無かったと思いますよ。。。
キアヌくんのなかで、「バレーボール」と「ペルー」が特別なものになるのでしょうね。
読んで心がじんわり暖かくなりました。
晴れやかな表情だねぇ。
こういう体験の積み重ねが、人としての幅を育てていくんだと思います。
猫さんにとっても、宝物の時間になりましたね。
じっくり拝見させていただきました。
おとうしゃん。
御苦労さまです。
おとうしゃんにも一生の思い出ですねw
小さい頃は瞬く間に過ぎてゆきますもんね。
ひまわりさんも天国からデジカメでいっぱい写真撮ってると思います。アタフタしてる招き猫さんも撮ってるかもww
そうそう、子供の頃は今しかないですから、一瞬一瞬がなんか貴重な気がします。
その一瞬を、感動したり喜んだりしてもらえれば、父の使命が果たせる気がします。
もっとがんばらなければっ!
子供の成長と思い出、一瞬一瞬貴重ですね。