Nicotto Town


夢と空と雲


綺麗な黒は私の夢 14

「うぅ…うぅ…たたりが来るんだ…絶対来る…」

「朝から何寝ぼけたこと言ってんの?」

「だって…だって…ああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


―第14話―


―嫉妬―


「何があったの?」

ゴクリと何故か唾を飲む。

「昨日…昨日…どこかの家の墓石にぶつかった…」

「「・・・」」

沈黙…すべった…?てかこれにすべりとかあるの???

「それ…だけ…?」

「えっ?」

何か可笑しいこと言った??

「それぐらい大丈夫だよwww」

「えっ…じゃあ、お墓で転ぶと死ぬとかは…?」

「それも大丈夫www実際あたし転んでだからww」

「えっ…?」

いっ…いっ…今なんて!!!!!

「でも死んでないから安心しな。」

急に真面目な顔になる零…

何かドキッとした…

そうか…零って、男っぽいとこあるから、

真面目な顔になると男子に見えたんだ…

「うっ…うん…」

下を向いて返事したけど大丈夫…かな…?

「どうかしたの明日香…?」

「いや、何でもないんだ…よ…」


――――――――――――――――――――――――――――――――


「明日香、そこの金槌取って。」

「あっ、コレ?」

「うん。」

金槌を手渡す。

あっ、今何やってるかって?

それは、文化祭へ向けての準備…

「って、何コレ!?重いんだけど…」

「えっ?そう??金槌って普通コレ位でしょ?」

「そう…なのかな…?」

あれ…またなんか変なこと言った??

「おい、男子!!誰か手空いてないか?大道具運ぶんだけど…」

男子か…私には…手伝えないよね…

「ねぇ、明日香行けば?」

ビクッ

男子って言ってたでしょ??

「なななな何ででですかか??」

「どうようし過ぎ…」

ゴメンなさい…

「体力系なら、得意でしょ?」

「うっ…うん…」

「ねぇ、私でよければ手伝おうか?」

「えっ、でもすっごいおm「安心して、運動は得意だから!!」


「お前…鎌内は…本当に女か…?」

「何で?」

「いや、普通これは大人3人がかりで運ぶのに、俺と鎌内で運べてるって…」

「だって…お父さんが、トレーニングだー!!!ってよく家の家電製品持ち上げろって、
 小学生の時に言われてたから…」

「鎌内って、文武両道だけど、本当はあんま力無いヤツって思ってた…」

「えっ…?」

同じクラスですよ…

何で今まで気付かなかったの!?

あっ、私達が素でいるのは基本屋上だもんね…

「そうそう、鎌内とか彼氏いんのか?」

あれ…?

私と厚樹が付き合ってるという情報一切ないの…?

「噂では、永治とかあるけどさ…」

「フフ、寒樹君は違うよ。」

ふいに笑みがこぼれる。

「寒樹…?」

あっ…口が…

そうだ!ココでは永治だったんだよね!!

「いや、栄治君じゃないよ!私は__「野島厚樹…だろ?」

「えっ?」

聞き慣れたこの声って…

「あっ…厚樹…」

「えっ?」

「何だよ、明日香?驚く事か?それは事実だろ?」

「うっ…うん」

やや下向きで答える…

なぜなら、顔に熱が伝わるのが感じる…

赤面なんて…恥ずかしい…

「まっ…まさか…あの鎌内が…」

「だって…だって…」

「まあまあ、詳しいこと言って何になる?」

「うっ…」

「お前!お前のポジションは俺がやる!!」

「えっ!はいぃ!!!!」

さっきまでいた男子は、走って逃げて行く…

「廊下は走っちゃ駄目だよ!!!」

叫んでみるけど、聞こえてる気配がない…

走っちゃ駄目なのに…

私は「ハァ」と溜息をついた。

「…明日香…」

ギロリと私を睨む…

何か…冷や汗が…

「どうして俺以外の男子と話した。」

えっ…?

「お前…笑っただろ…?俺以外の男子の前で…」

「えっ…?」

つまり…どういうこと…?

「良いか明日香!!俺以外の男の前で笑うな!!」

顔を赤面にしながら目を見開いて言う…

もしかして…

嫉妬してた…?

「ゴメンなさい…」

何だか…目の辺りが熱く…あれ…?

「いや、謝りゃあ良いんだよ…って、泣くなよ!!!」

慌てながら言う、厚樹…

何だろ…こうやって私と厚樹が話してることが…

ものすごく楽しいな…

この些細なことが、ずっと…ずーっと続けば良いのにな…♪


―第14話―

―嫉妬―

アバター
2010/11/20 12:22
一揆読みちぅb

厚樹が嫉妬(゜∀゜)←



Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.