Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


今日はお墓参り


今日はお墓参り。
母の命日なのです。

私にとって母は可哀想な人なので、
命日のような日は
私が会いに行ってあげないと可哀想…。

そう思って、いそいそ支度をして、出かけます。

平日の人気の少ない墓地に一人佇むのは好きです。
お墓の掃除をし、墓石をぬぐい、花を切りそろえ、線香に火を点す。
こういう細々したことを作法のようにしながら、
母に話しかけるのが好きです。

薄ら寒い天気でしたが、
冷え込むということもなく、
母の好物だった白菜の漬け物を供えて、
一緒に食べながら、
水筒に入れたお茶を飲んで
午後の一時を過ごします。

母の実家は信心深い家なので、
その宗派の経文も読んであげます。

私自身は何も信仰していないのですが、
宗教には関心があるので、
原文と現代語訳の経文を持っていたりするのです。

日が傾く前に「じゃ、また来るからね」とお別れして、
振り返りながら、帰路につきます。

帰り道に駅の近くのお寿司屋さんによって、
熱いお茶で身体を温め
ごく普通のにぎり寿司を食べて帰ります。

ちょっとした精進落としのつもりなのです。
こうして俗世に
ふたたび私は帰ってくるのです。

2010/11/19
安寿

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2010/11/21 00:11
母は今でも
「安寿恋しや、ほーやれほー」と
呼んでくれるのです。


>苺組♥あぐさん

愛しているというより、
後悔ばかりが先にたちます。

何もしてあげられなくなって、
初めて何かしている私がいます。


>☆まゆ☆bB♪さん

残念ですが、
私は「立派に成長した」とは、
とても言えません。

でも、
立派に成長していない私でも、
どんな私でも、
母は黙って受け容れてくれるのです。

そんな母に私は甘え続けて、
どんどんダメな人になりつつあります。


>あるるさん

そうですね。
悲しみの極点は、
なぜか充ち足りているのです。
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2010/11/20 00:49
はじめまして。

安寿さんは、お母さんのことをとても愛していらっしゃるのですね。
ブログを読んでいて、とても心に、伝わってきました。


アバター
2010/11/20 00:43
立派に成長した安寿さんの姿を、お母様がご覧になれなくて残念ですね。
私は大人になって結婚してから、母の思いがよりいっそう分かるようになりました。
母の尊敬できるところもそうでないところも。。。
どんな人生の場面にも真剣に望む安寿さんは素敵な女性だと思います^^
アバター
2010/11/19 21:38
・・・素敵な1日ですね
お母様 きっと喜んでいらっしゃるのでしょうね^^
私も 父のお墓参り 行ってみようっと^^



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