【あらすじ】大政奉還が実現した後も、龍馬は京都に潜伏し、船中八策を元にした新しい国家の基礎となる新政府綱領八策を起草していた。日本の「盟主」にあたるところが○○○と記されたままで、龍馬はこれを諸藩に送った。龍馬が隠れ住む土佐藩御用達の醤油屋である近江屋に、弥太郎が訪ねてきた。弥太郎は銃を売って稼いだ５０００両の手形を出し、龍馬が大政奉還を成し遂げたことによって得られたこの利益は自分の力によるものではないので、龍馬にくれてやると言う。しかし龍馬は弥太郎に、これから日本人のために弥太郎ができることをやるために使えとつき返す。

【感想】もう最終回なので、あまりあれこれ言うのはよしにしようかと思うのですが、実際にあったこととないことは、やはりはっきりしておきたい。ちょっとだけ触れます。新政府の人事案である新官制擬定書には、龍馬の名前はあったようです。ちなみに参議でした。西郷や木戸と同じ位置です。自分は新政府に参画せず海援隊を率いて海外に出るというのは、陸奥宗光やおりょうの回想からの創作らしいですね。やはり龍馬は新政府樹立後もしっかり日本がどうなるのか見据えたかったようです。そして、越前藩を訪ねたのは、新政府綱領八策を春嶽に見せるためではなく、後藤に頼まれたからです。後藤は龍馬に、春嶽に上京を要請する親書を届けさせたようです。京都にいても危険だし、龍馬なら春嶽に面識があるので使者に選んだのでしょうね。ちなみにここにいた三岡八郎とは、後の政治家として有名な由利公正だそうです。弥太郎が京都に龍馬を訪ねたり、中岡と近藤が斬り合ったりしたという記述は見つかりませんでした。いつものアレでしょう。それと、悲しいシーンですが、さすがに頭部を切られた龍馬は、あそこまで喋れませんでした。刺客は殺す気満々だったんでしょうね。頭部ばかり狙ってます。さてここからは感想になりますが、どうも黒幕は設定せず、単に京都見廻組が作戦実行したという説にしたようですね。あそこまで薩摩の黒幕感を盛り上げといて、尻切れトンボかよと思いますがｗ まぁ大河の終わり方としては無難でしょうね。なんか１箇所泣けたとこがあったのですが、一晩たったら忘れてしまいましたｗ　龍馬が弥太郎と会ったところだったかなぁ。おまんにできることをせえとか言ったとこだったかも？ それとも襲撃前の中岡と会ってるとこだったかなぁ。とにかくどっちかです。いつも大河が終わる時に思うのですが、主人公が思いを遂げる前に死んでしまう場合、その死んだところで終わりにするのか、それとも誰かがその思いを継いでやり遂げたところで終わりにするのか、私の考えでは後者の方がドラマてしてはまとまりがいいと思うんですよね。史実とはいえこのドラマでしかこの話を知らない人はいるわけで。そしたらこの後どうなったの？って思っちゃいますよね。だけど残念ながら近年の大河は前者の終わり方が多いです。ここまできて明治維新まであと１歩なのだから、もうちょいやってほしいなぁと思います。ただ、龍馬視点を受け継ぎ、主役ができるほどの器の人物っていないですよねぇ。後は歴史の教科書でお楽しみ下さいってとこかな。

【あらすじ】空を飛ぶバタフライヤミーとの戦闘に苦戦するオーズ。しかも後藤がヤミーを狙って撃ったバズーカ砲が、オーズの背中を直撃。ヤミーに逃げられてしまう。一方トークショーの会場で比奈はウヴァに襲われるが、何とかステージにあったスモークマシンを吹きかけて逃げることができた。筑波はヤミーの力で瞬く間に時の人となったが、まだまだ欲望は尽きない。そしてクスクシエに映司を訪ね、映司が放浪中に遭遇した内戦の体験を自分に譲ってくれと言い出す。

【感想】やはり後藤の嫉妬は筑波の欲望とつながってましたね。人のふり見てわがふり直せと言いますが、筑波を見て自分が変な方向に暴走しかけていたのに気づいたようで、よかったよかった。真木は後藤を使って何か考えていたようですが、どうするのでしょう。ていうか、まさか真木自身がカザリと組んでいるとは思いませんでした。勝手にヤミーと戦っただけで、後藤は鴻上から謹慎の罰を受けたのに、鴻上に報告もせずグリードとつるんでるとしたら、真木かなり立場的にやばいっすよね。恐らく彼ほどの優秀な科学者がいないから安心しているのかもしれませんが…。にしてもカザリが何を考えているのか気になります。まぁグリードだから最終的にはメダルが欲しいんでしょうけどね。映司が筑波に、自分の体験を使ってくれと言ったのはよかったですが、果たして戦闘中に言うべきことでしょうかｗ さすがにちょっと不自然でしたね…。もうちょっと落ち着いた時に言わせればなかなかいいシーンになったろうに。あと、序盤で比奈がウヴァにスモークを吹きかけてた時、かなりの人が殺虫剤を思い浮かべたんじゃないでしょうかｗ あれは昆虫系グリード苦手そうだｗ