秩父夜祭
- カテゴリ:30代以上
- 2010/12/04 02:47:19
秩父夜祭に出かけていました。
つい先ほど帰ってきました。
行ってみたのはたぶん10年ぶりくらいです。
もっと前だったかな。
だいぶ雰囲気変わったなぁ。
この辺で山車がもむんだよねって場所で陣取って待ってたんだけど
おとなしーく方向転換するのみ。
あれれれ。
花火もアナウンスつきでプログラムどおり進行するし。
ここでは内容まで到底書けない見世物小屋もなくなってた、と思う。
そもそも夜祭って夜這いが公認されてたものだって話も聞く。
20年くらい前までは、そういう混沌と淫靡が、ない交ぜになって
わんわんとしたエネルギーが渦巻くお祭りだった。
今やそういう雰囲気は微塵もなく。
整然と清潔に安全に開催されるお祭りになっていた。
まだ昭和、戦前の建物さえ多く残るレトロな町並みだけど。
昭和は遠くなったなぁ、と。
昭和という時代の社会は、まだそこいらじゅうに闇の入り口が
ぽっかりと開いていたんだよね。
見世物小屋はかろうじて1団体だけ残っているようです。
あと平成に入ってから新規に結成された見世物小屋があって
その2団体のみ現在は興行しているみたいです。
(花園神社の酉の市、靖国神社の御霊祭りで見ることができるらしい)
もっとも私が見たような見世物小屋は根絶しました。
昔はこういうものがあったんだよという雰囲気だけ健全に楽しむって感じですかね。
ここで書けそうな出し物だと「人間ポンプ」あたりかなぁ。
金魚をお水と一緒に飲んで、その後釣り針を飲み込んで、
金魚を釣って口から出す、というような芸でした。
ギリ書けそうなのが「ヘビ女」で、ヘビを鼻の穴から入れて口から出して、
ヘビの頭としっぽを持ってスルスルするみたいな。
ヘビ女さんについてそれ以上書くのはおそらくアウトで、以下完全にアウトです。
今でもお祭りでハメをはずすっていうのはあると思うんですけど
ねぷたのカラス族とか毎年問題になりますしね。
でも、それって単なる迷惑行為の暴れと言いますか
「ハメをはずす」の意味合いが、今と昔とではぜんぜん違いますよね。
「祭り」が担っていた意味も役割も消失してしまったのに
観光として形だけ残していくのも寂しいものがありますね。
さすがにあの見世物小屋が存続できるとは思えませんが
調べてみたら私が最後に見たと思われる数年の間に
小屋の皆さんは亡くなっているようで、前近代の残照の
本当に最後の最後を目撃したんだなぁ。
なんでも規制、規制ですねぇ・・・。
死傷者が出ても決行できるお祭りは、岸和田のだんじり祭りと
諏訪の御柱祭くらいになったでしょうか。
そいえばつい2年前、岩手の蘇民祭ポスターが「セクハラ」と騒ぎになりました。
胸毛とフンドシがいけなかったようです・・・。
そのフンドシも、着用になったのは07年からで、それ以前はスッポンポンだったそうで。
やっぱり、お祭りはそういう普段では、決してみれないものが
見れるから、楽しいのだと思うわ。
多少、ハメをはずしても許してもらえるのが、お祭・・・。
気になるうぅ・・・。
お祭りはハメを外してこそ!と思ったりするのですが、
今の時代は許してくれないのですね^^;
幻想皆無なんでしねー、夢はいつまでも見ていたいけどそんなわけにもいかず。
人はどんどん前に進む事を考えていってしまう、時に大きな忘れ物をしても気がつかないで。
どこのお祭り行ってもなんか小奇麗になっちゃてて…。
どんどん規制が厳しくなってきたように思います。
それだけ世の中がおかしくなってきたのかと、残念であり
寂しくも感じますね^^
昔は混沌とした中にも厳然とした暗黙のルールが存在してたように
思います。昭和が懐かしく思うほど月日がたったんですね~(^-^)