前回の、現代悪代官の部屋から
昔の、学生時代の下宿部屋にワープしました。

ほんとにこんな感じだったなぁ。

もう少しだけは、何かあったけど、
狭い部屋の中でごちゃごちゃと・・・。

お金もそんなに沢山はなかったけど、
食うには困らず・・・？
ん・・・一度困った事あったぞ・・・。

そう、まだ1年生で生活力に乏しかった頃？！
仕送りが来るまで、あと三日、
キャッシュカードには残なくて、
財布の中には200円くらいしかなかったかな、

このとき、考え付いたのが、
友人宅に転がり込んで、数日間厄介になるって方法。

自宅である「Ｉ」くんちは、動物公園駅で残念ながら
電車賃が足りない。
ん～と、おおおＨだ、奴確か今日バイト代はいるって言ってた。
奴、こないだ来ておれの非常食のサンマかば焼き缶詰食ったもんな、
「H」のとこへ行くぞ！！
さっそく、京王線で、お馬さんと縁のある駅へ、
「Ｈ」君はそこにアパートを借りてた、

駅からは、途中公園みたいなところを下って
10分くらいとことこと歩いて行きました。

案外遠いなぁやっと着いて
トントン、ノックをしたんですが
返事がない、ん・・・
ガチャガチャノブを回そうとしたが、
カギかかってる。
しゃーない、帰るか・・・。
と、思ってはたと気づいた。
もう金ないじゃん？！

あとぽけっとの中には数十円
電車代ない・・・・。

行がけに比べて、格段に足重く、
ここから、上北沢までどのくらいあるの
って、くらーくなりながらトボトボと帰途につきました。

薄暗くなって、駅が近づくにつれて
「はぁ～」と深くため息ついて。・・・
「あの駅交番あったっけ、頼めば電車賃貸してくれるかな」
不安は最高潮・・・。

すれ違った一人が
「おい、何してるの？！、俺んち来たの？」
奴、Ｈでした。
「暗い顔して、どーしたの」

「何、はらへったって
　バイト代はいったし、買い物してきたから、
　飯食ってけよ。」

持つべきものは友ですな。
彼のアパートに戻り、
ガスコンロでサンマを焼いて、
ごちになりました。

このとき生まれて初めて、サンマ
食ったんですが、異常に上手かった。

男岩鬼のように、殆ど全部食いました。

2～3日逗留しまして酒飲んで、

そのあと、彼の実家から送ってきてた米を
少しもらって、帰ったんですけど
このときのおいらの名言

サンマは府中に限る。

若き日のヒトコマでした。