短編「クリスマス」(修正)
- カテゴリ:自作小説
- 2010/12/17 19:16:23
辺り一面が美しい白銀に彩色された町並みの中、少年はただ一人歩いていた。
彼の周りにそびえ立つ木という木にはきらきらと光るイルミネーションが施されており、本来ならば暗いはずの夜道を明るく照らしている。
少年の足はまるで迷子のようにおぼつかず、行くあてもなくただぶらぶらと歩いているだけのようであった。
ーーー雪は、好きだった。
本来ならば彼も、少年と呼ぶにふさわしい生活を送っていただろう。しかし、幸せだったはずの彼の家庭を何故神は見捨てたのかは誰にも分からない。
ーーー雪は、好きだった。
少年はもう一度、頭の中で呪文のように言葉を唱える。小さい頃は大好きだった雪が、未来では自分の命をおびやかすような存在になるだなんて、思ってもいなかった。
彼の吐いたかぼそい息は手品のようにふっと消え去っていく。それと同時に、少年はむき出しになっている手足を襲う寒気に耐え切れなくなって、とうとう地面に倒れこんだ。
ーーー寒い。寒いよ、母さん、父さん。
彼はとうとう弱音をあげた。両親から虐待を受け、家出を決意してからは、弱音を吐くという概念は封印してきたはずだったのに、全部一人で生きていこうと決めたはずだったのに、少年は音をあげてしまっていた。
それぐらい、彼は衰弱しきっていたということだ。
ーーー昔の優しかった父さんと母さんに会いたい・・・
彼のたった一つの、願いだった。
その時である。
「 」
少年はふと、自分の名前を呼ばれたような気がして、後ろを振り返った。
自分の後ろに立っている2人を見てもしばらく状況がつかめなかった少年は、その後すぐにそれを悟る。
「・・・・・・・!!」
信じられなかった。
信じろと言われても、できないはずだった。
だけど確かに彼らは少年の前に現れたのだ。
心まで冷え切っていたはずの少年の体から、温かいものがこぼれ落ちていく。
考えるより先に、体が動いた。
その日は世間でいう、クリスマスと呼ばれる日であった。
「メリークリスマス」
そんな声が、少年の耳に届いたか届かなかったか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回は三人称に挑戦してみますた。。。
それに内容すら決めず雰囲気でだーーっと書いたので失敗した感否めない><
いや、クリスマスのほっこりした話がかきたかっただけなんだ!!
前回がちょっと暗かったので、少しでもハッピーエンドに持ってこうとがんばったら残念な感じになりましたね・・・・
しかも1作目と間が空いてしまいました・・・目標は基本1日一作です^^;
駄目出しでもいいので、読んで下さった方はコメントで感想ください!!
ほんっとに感謝です!!
学校なり社会なりで、今後いろんなことを勉強しながらできるようになればいいことなのですよ!
ご迷惑でなかったら、また新作を読みにお邪魔させてください(^u^)
これからもがんばりますね☆
小説書くの、
上手ですね。
いやいや・・・私もずっと一人称で書いていたんですけどね^^;
緑家@カボさんの続きも楽しみに待ってます♪
三人称凄く上手いですね!
三人称の持ち味を上手く活かしているというか……。
私はこの作品とは対照的な一人称の長編を書いているので凄いなあと思いました!
そうですよね・・・まだまだ知識も全然なくて。。。
未熟者ですみません><
これからもがんばります!
先日はお邪魔しました 実はこっそりお気に入り登録してます(゜ω゜))))
出しゃばって感想も書きますね(^_^;)
少しだけ、間違った言い回しの使い方や不自然な点があります
たとえば、「弱音をあげる」
正確には 弱音を「吐く」 または 「音」を上げる だと思います
もう少し丁寧に推敲するとよいかと(^u^)
しかしそんなことよりも、文章の書き方がとっても上手ですね!
綺麗な情景とともに内容がスムーズに伝わってきます
もっともっと上手になってください(´∀`)
ありがとうございます!!
これからもがんばります☆