「うわー。うわー。ひさしぶり〜〜〜〜」
「何年ぶりやろ〜〜〜」
「ごめんね、いきなり〜〜
でも、郵送するより　持ってきた方が早いかと
それに、Moon afternoonの服、着ているところ、
実物をみたかったんちゃうかな、と思って」

「でも、お茶がないねん、紅茶が・・」
「いらんよう〜〜　急にきたんだし、
玄関先で失礼して帰るつもりやったし〜〜」

そうして　遠慮はしたものの、折角わざわざ遠くからきたので
まあ、散らかってることは目をつぶって
中に入ってください、と　招き入れてくれました。

（なんばについた時点で、mixiボイスで、
kim さんに会うよ、という予告をしたら
何人もの友だちが、一緒に喜んでくれていたのを
後から知る私です）

たっくさん、積もる話や、
持っていったカタログをみたり、
Victorian時代の話をしたり
イギリスの話をしたり
（彼女はシャーロックホームズファン）
iPadを見せてもらったり、
着ていた　タブリエを　試着させてあげたりと
本当に楽しく　疲れていても　話はつきず
日が暮れる前に、帰るつもりが
気づいたら　とっぷりと　日が暮れて・・・・
（ダンナさんは　散髪屋に行ってらした）
これはいかん、お互い倒れてしまったら　しゃれにならん、
もう帰るわ、と　いいつつ

「そうや、折角きたんやから、真紅と水銀燈に会っていって」

真紅と水銀燈というのは、ダンナさんが＜オーナー＞となっている
SD(スーパードルフィー）という高価なドールたちのことです。
私も人形が好きで、とはいっても　主にアメリカ、ドイツの
現代物アーティストドール
リアルな感じの子供の人形です。
そして、この子たちは、ものいわぬ人形だけれど、
いったん　自分の家に来ると、それぞれが　キャラクターをもって
リアルになる・・・・そんな感じなのです。
ＳＤは海外のDoll loversにも　有名ですが
こちらは　アニメのキャラクターが３Ｄになった、という感じ。
そして・・・・高価・・・・・
到底　実物を　手にすることはないだろう私には
間近で見られるのは　またとない機会でした。

「２2mmのドールeyeが入っているんだー」
「ええ？こんなこぶりの顔に？うちの子と同じ大きさだよ」

と、知らない人がきいたら　すすすすすす　と　遠ざかるような話題を
立ったまま（もう失礼するね、といいつつ）続け、
お互い舞い上がったままで、
帰りに別れ際になって

「ああっ・・・写真、とらへんかったね！一枚も！」
「ほんまや！」
「次は、いつになるか、わからへんけど・・・
わたしら、元気になろうね。そんで、また絶対会おう！」
「うん、今日は楽しかった」

このあと、数分でたどりつくはずの　難波駅まで
道に迷いつつ、地下鉄の駅がみあたらない、と　あせるアクシデントや
私より先に帰宅していた夫が
ついいつもの調子で　無意識に　チェーンまでかけてしまっていて
インターフォンをならしても　気づいてもらえず
携帯にかけたら　留守電になってる
ええいもう、また難波へかえったろかー！と
寒空の中、１０分か２０分、ふるえつつ　玄関前で気づくのを待っていたという
ハードなアクシデントもありましたが
それでも、何年分かの　楽しい時間を過ごして
とても　幸せな　週末でした。

案の定、というか　やっぱり、というか
疲れがひびいたか、この日は　内服薬も外用薬も効かない
ひどいアレルギーに悩まされ、
一睡もできないで朝を迎えましたが
そんな状態になっても　引き替えにしても
あまりあるぐらい　楽しかった！と
昼間の出来事を脳内でリプレイしたら
辛い症状があっても　気持ちは明るく・・・
夜明け前に　twitterで　ちら、と　そんな話を書いたら
昔なじみの友だちと、新しい友だちがそれぞれ
お見舞いの言葉をかけてくれたり
本当に　友だちって　いいな　人っていいな

そんなことをしみじみと感謝した週末でした。


これにて　おしまい！　読んでくれたみなさん、ありがとう！