今回は珍しく季節ネタです
これは実際に新聞に掲載されたものです
コラムなので読みにくいかもしれません

　クリスマスまであと３日。別にキリスト教信者でなくても、プレゼント交換は楽しい。小さい頃、真剣にサンタクロースにプレゼントをお願いした人も多いと思う▼実は、そのサンタクロースの居場所を知る方法がある。アメリカとカナダが共同で運営する防衛軍事組織「ＮＯＲＡＤ」は現在、「NORAD Tracks Santa」プログラムというサンタ追跡ミッションを行っている▼その内容はまず、北米の北部国境に張り巡らされた「北米警戒システム」と呼ばれるレーダーシステムで、サンタが北極を出発する瞬間を探知。次にサンタのソリを引く赤鼻のトナカイ、「ルドルフ」の鼻から放出されている熱を、人工衛星でキャッチして追跡するというもの。普段、ミサイルの探知、迎撃などを行っている組織だが、サンタ追跡に関わる総動員数は１２５０人以上。さらに、イブには子供達の質問受け答えを、サービスで行う徹底ぶりだ。サンタの現在位置は電話、メール、インターネットで確認することが出来る▼この企画は１９５５年に子供たちからの間違い電話を受けた、前組織時代の司令官ハリー・シャウプ大佐の粋な計らいで、サンタが移動した形跡がないか部下にレーダーで確認させたのが始まりだ。今では、開始から５５年も続く恒例行事となっている▼年末の忙しさの中だが、我々も幸せを人に贈る心と、温かなユーモアを持ち続けなけることが大切なのではないだろうか。