猫物語 Ⅰ
- カテゴリ:自作小説
- 2011/01/09 20:06:31
ある日、ある所に、猫たちの世界がありました。
この物語は、そんな猫世界で起こった1つの出来事です。
猫世界では、白猫は「吉」の象徴、黒猫は「凶」の象徴でした。
それは、誰が言ったことでも、誰が決めたことでもありませんでしたが、
やはり、そうなのでした。
ある時代の1匹の白猫が言いました。
「なんでみんな黒猫を嫌うの。なにか悪いことでもしたの。」
また、ある時代の1匹の黒猫も言いました。
「なんでみんな白猫をあがめるの。なにかすごいことでもしたの。」
どちらの質問にも、まわりの猫たちは答えられませんでした。
現在
白猫 「ねえ、三毛猫。黒猫のところにいってはだめ?」
三毛猫「いけませんよ。あんな奴に会ったら、どんな不吉な事が起こるかわかりません。」
白猫 「・・・・・・そんな悪い奴には思えないんだけどな」
三毛猫 「白猫様はただ皆の幸運をお祈りしているだけで良いのですから。」
白猫 「はぁい」
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黒猫 「サビ猫さん、私一目でいいから白猫様に会ってみたい。」
サビ猫 「だめだ。お前などに会ったら、何があるかわからないだろう?」
黒猫 「私にそんな力はありません。」
サビ猫 「お前が気ずいていないだけだ。」
黒猫 「・・・・・」
白猫 黒猫 「・・・・会ってみたいなぁ」
文章のセンスもすばらしい。続きを楽しみにしています。
小説への感想ありがとう!
キャラクターに共感してもらえて嬉しいです!