猫物語 ~最終章~
- カテゴリ:自作小説
- 2011/01/12 21:06:13
朝、猫たちは大混乱でした。
黒猫と白猫が居なくなったのです。
いや、消えてしまったと言った方がいいのかもしれません。
なぜなら、猫世界の中で行けるところは、全て猫警察が捜したからです。
さて、2匹はどこへ行ってしまったのでしょう――――――
そんな時、2匹は雲の上にいました
白猫 (ここはどこ?なんかふわふわしてて気持ちいい感じがする・・・・・・)
黒猫 (あ、なにかふかふかしてる。体もすけてるみたいに軽い)
白猫 黒猫 (・・・・・あっちの方に違う猫が居る?声をかけてみよう)
たたったたっ・・・・・・・
黒猫 「あの、すみません。」
白猫 「あ、はい」
黒猫 白猫 「・・・・・・・・・あっ」
黒猫 「あなたは・・・・・・」
しばらくの間、2匹は見つめあいました。
白猫 「・・・・・・ふふふっ やっと・・・・・会えた・・・・・・・」
黒猫 「・・・・・あ・・・・・・私に会って・・・・・・・なんともありませんか?」
白猫 「そんなの迷信さ。みんながそう言うだけで、僕は信じていないもの。」
黒猫 「あ・・・ありがとうございます。そんなこと言われたの初めてです・・・・」
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黒猫 「・・・・・・ここは、どこなんでしょうね」
白猫 「・・・・・・きっと、天国だよ」
黒猫 「天国?」
白猫 「きっとそうだよ。
周りの奴らなんかに縛られず、差別や偏見もなく、
誰とでも好きに会えるような世界、
まさに天国だと思わない?」
黒猫 「・・・・・・・・・そうですね」
その後、猫世界に 黒猫や白猫が生まれることは ありませんでした。
・・・・・・・・・・・それは、雲の上で、2匹が見守っているからだと言われています。
〈おわり〉
黒猫と白猫は天国で会えて良かったです^^
文章はシンプルなんだけど、読んでいると絵が浮かんでくるね。
このラストも大変いいね。
余韻がすばらしい。また読みに来ますよ♪