翌朝は朝８時にバス出発、今度はルスツスキー場へと向かう。東京から来る
客がよほど珍しいのかバスの中で訳のわからない質問攻め。どこで仕入れ
たか原宿のことを教えてくれとか、リカちゃんのマンションに行ったことあるか
とか。しまいには東京に住んでるんだからミッキーマウスが描けるだろうと言
われる始末。で、描いたらこれがえらい不評。それはもう大変な騒ぎが２時間
続く。

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子どもたちの道具はレンタルなので全員が用意できたのはほぼ１１時。天気
はあいにく濃い霧雨。ゲレンデはだいぶ土が混じっており決していいコンディ
ションとは言えない。それでもどの子も真剣に取り組んでいて、昼食前には
みんなリフトに乗れるようになっていた。
昼食はゆっくりくつろごうと思っていたら、早々と食べ終わった子供たちに外
に引っ張り出されビールはおあずけに。至福のひとときは夢と去った。
さすががむしゃらに練習していた甲斐あって３時前にはみんなちゃんとスキ
ーの形に。ご褒美に、隠し持っていたアーモンドチョコを各人の口に放り込
む、まるで親鳥。以来リフトの同乗希望者が増える。
夕方には簡単なスキーの検定試験。思い思いの滑りで降りてくる子どもたち
の滑りに点数をつけ、昨夜先生たちと一緒に手作りしたメダルをプレゼントす
る。最後にみんなで縦一列に並んで滑ってスキー終了、どの顔もとても満足
そうだった。

札幌まで一緒にバスで戻って子どもたちとお別れ。お菓子をくれる子、手紙を
くれる子、泣いてしまう子までいてこっちがさみしくなってくる。姿が見えなくな
るまで大きく手を振ってくれている。みんな、またどこかで会えるといいね。
別れ際、先生に「気持ちだけです」と封筒に入った１万円を渡された。「受け取
れない」と返したが「本当に気持ちだけだ」と引っ込めない。申し訳なく受け取
って礼を述べた。これは別の形で返そう。

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翌日、この地にすむ友人にトイザらスに乗せてってもらう。
昨日いただいた分のお金を合わせておもちゃをたくさん買い施設へと贈って
もらった。きっと喜んでくれるかな。

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そのあとはお決まりの札幌散歩。サッポロビール園でジンギスカンを食べ、北
大の構内で軽くウォーキングした後は回転寿司でトリトンでおやつ。ラーメン
「すみれ」は昨夜のうちに行って来た。北果楼のシュークリームとマルセイバ
ターサンドは帰ってからのお楽しみ。やはり北海道は食べ物がウマイ。