『源氏物語千年紀 Genji』
- カテゴリ:アニメ
- 2009/03/27 23:33:38
昨晩終わった『源氏物語千年紀 Genji』、世の評判は良くなかったけど結構面白がって見ていた。
面白く、ではなく面白がって、であるところがナンだけど。
アクションがなくて監督の鬱憤でもたまっていたのか、昨夜はとうとう源氏と頭中将が夜盗相手に大立ち回りを演じていた。
笑った。爆笑した。いや、もう好き放題だわ。
時代考証メチャクチャ、ラブシーンばかり、生真面目な源氏読者なら、そりゃ、頭に来るだろう。
第1回を見た時はこりゃ駄目だ、と私も思った。
『源氏物語』は恋物語で、まぁ「そういうこと」と縁なくは済まない。
にもかかわらず、「首から下の話が出てこない」なんて言われる話なのだ。
肌色率が高すぎやしないですか?
でも、惰性で二回目を見てあぁ、と納得した。
これ、言ってみれば制作者、多分監督の「オレ源氏」だと。
自分流、解釈し直しで、『源氏物語』そのものではないのだと。
『源氏物語』は翻訳、翻案、再話され続けてきた作品だ。この程度、何ほどのこともない。
ここまで別物になっていれば割り切りやすい。
そして物が『源氏物語』なら誰もがそれなりの知識は持っている。
コレを『源氏物語』そのものだとは思うまい。
くわえて、源氏が「本当に嫌なヤツ」になってなかったので救われた。
えぇ? と言われそうだが、時代(考証はグズグズだが)を考えれば、別に不実なわけではない。
当時の社会通念が最大の問題で、それにそって男が普通に振る舞えば、女には辛い場合が多くなる。
その上で源氏が恋多いだけだ。
源氏は小説の登場人物としてなら面白い「才にあふれ、情も実もあるけど困ったちゃん」なのだ。
このアニメの源氏はかろうじてその線は守って描かれていたと思う。
見る側が居直れば、あとは面白がるばかりだ。
若紫に関するところは深夜でもさすがにマイルドにしたんだなぁとか、葵さんがツンデレなのは予想通りだが可憐だなぁとか、朧月夜はこうしたかとか。
止め絵で3回パンとか、この監督さんらしい演出にもニヤニヤした。
特に興味深かったのが、男性キャラクターの書き方だ。
朱雀帝が穏やかで懐深く賢明な人物になっていた。
善良だが弱腰で外戚の専横を許してしまう、という従来のかかれ方とは大きく違う。
頭中将の友情に厚く陽性で強気、というのはありがちだが、なんというか面白い。
頭中将が画面に出てくるだけで、妙に場が明るくなるのだ。
真面目に振る舞っているのだろうにコミックリリーフ寸前のおかしさがあった。
もともとこの監督さんには、男臭い作品を作る印象があった。
その人が男性視点で解釈した源氏はなるほどこうなったか、という感じだ。
DVD買うか、と言われれば否と答えるが(そもそもDVDを購入することが滅多にない)、突っ込み入れて大笑いしつつ、時に興味深く、という見方ではあったが、ワンクールしっかり楽しんだ。
二期があったらきっと見るw
個人的に葵上びいきなので、葵上のかかれ方が良かったから、他をさて置いて満足している可能性も無いとは言い切れないけれど。
気に入った番組は真剣にみるのですが
人恋しいときに気に入った番組がないときにBGMで流しておくのにちょうどいいかな~と思って・・・
絵がどうのという前に、そうだよ源氏ってハッピーエンドじゃないんだよなぁというあたりで微妙だなぁ
ということに気がつきまして・・・
また、ヘンな楽しみ方が出来る番組をおすすめくださいね
無理なさらないで〜
いろいろとアレなところはある作品ではあるので。
(逆にその辺を楽しんで見てた気も……)
絵は一話が一番微妙だった気はしますが。
うん、こちらで書かれていることについては、なんとなくイメージできました
ただ、あの色白で、切れ長目の絵がダメかも?
第一話で挫折しそう~
え〜あくまで気が向いたら、がよろしいかと。
裳裾ひいた姫君が屋外に出るわ、ウェービーヘアにリボンの女君はいるわ、
十二単で全力疾走する女君がいるわ……
怒る人がいるのもわかるんで。
その辺マズいやなぁ、と笑っていられるなら楽しめるかと。
みどうさん
葵さんがツンデレで、六条さんがやっぱりというかヤンデレです。
……考えて見ると紫式部さん、すごいよね。
安吾ちゃまもびっくりの溶けかけアイスのお話ですた(笑
おぅ~、アニメGenji!
見ようと思ってたんだけど、結局俺はまだ見てないんだ(・ε・`*) ...
ツンデレ葵ちゃん見に行こう。
気が向いたら、眺めてみようかな?・・・っと