壊れ…て
- カテゴリ:日記
- 2011/01/29 23:56:18
ヘアードライヤーが、予想だにしない壊れ方をした。
こう書くと、激しい壊れ方を想像する人が多いと思うのだが、実際はとても地味である。
スイッチが「COLD」「 LOW」「 HIGH」の三段階。
「 HIGH」と「 LOW」が、温度と風量が同時に強弱。
「COLD」が、ヒータオフで、風量だけ強。
このようなドライヤーなのだが、なぜか、「COLD」が「 HIGH」と同じ、温風になってしまった。
なんとも地味な変化である。
常識的に考えると、ドライヤーが壊れるとすれば、まず、ヒーターが暖まらなくなる場合が多いと考えられる。
発熱部は、使うたびに熱で膨張、収縮を繰り返す。
しかし、電線はあまり発熱せず、膨張収縮が小さい。
すると、発熱部と電線の接合部分は、自分で押したり弾いたり、変形する。
小さなひび割れが発生したり、金属疲労を起こすのである。
それで、断線する。
そうでなければ、ヒーターの温度を切り替える抵抗が焼けてくる。
あるいは、モーターを回転させるコイルが断線して、風が出なくなる。
この場合、風はなくても発熱するので危険だが、温度ヒューズが付いているはずなので、危険な状態に至った時、これが切れて、何もかも動かなくなる。
さて、「COLD」なのに温風が出るとはこれいかに?
謎めいているが、とにかく「熱い」というのは器械として危険なので、使うことをやめた。
で、とりあえず新品を買ってきまして、その話しは機会を改めて書くことにして、捨てる前に壊れた器械を検めることにした。
分解するのはネジを二本外すだけ。
開けてみても、見た目に異常はない。
スイッチも分解できそうなので、バラしてみる。
やはり、異常はない。
見る限り、どこにも異常は無い。
スイッチは銅の板バネが四本並んでいて、スライド操作するノブが動くと板を押すだけの構造。
とりあえず掃除して、元通り組み立てることにした。
たぶん、もう正常だ。
動かしてみる。
予想どおり問題ない。
たぶん、板バネがゴミか何かで引っ掛かったんだね。
ヒーターのスイッチが切れなくなっていたのだ。
分解した時点で、すでに治っているのだ。
と、いうことで、新品のドライヤーと、古いドライヤーと、二つになったのだが、古いほうの捨てる理由が無くなった。
どうしよう。
すると、温風を吹き付ける物体によっては、無駄に水分が吸着するはずなのだが、実際はどうなるのだろうか。
やはり、何の機能も持たないドライヤーも一つあったほうが、なんとなく精神的に安定する。
無事に直ったのは目出度き事。^^