科学は魔法へ近づくと言うけれども…
- カテゴリ:日記
- 2011/01/30 20:47:24
新しいヘアドライアーを買った。
とりたてて特殊機能は必要ないので、安い物でかまわない。
事前にネットで調べたが、千円程度で充分に思える。
で、実際に店へ行ってみると、これがなかなか、、、品揃えが悪い。
数千円台以上なら揃えてあるが、単純な値段の安い物は、選択肢が無い。
そんななかで、一つ目に留まったのが、「静音」タイプだった。
騒音58dB(デシベル)をうたっている。
って、58dBはけっこううるさいものだ。
それに、測定条件が書いてないので、何が58dBなのかも解らない。。。
とにかく他より静かだと言うのだから、細かいことは気にしない。
売値が1770円なので、売り場の中で安いほうである。
見た目は、高いものでも品質に差があるように感じないので、これに決めた。
でもね、やっぱり一つ気になった。
「マイナスイオン」と書いてある。
これ、正体不明だ。
「空気中の物質がマイナスに帯電し、微細な水分に付着したものです」
という解説。
空気中には、ホコリよりさらに小さい物が漂っているので、そのことを言っているのだろうか。
微細な水分は、いわゆる水蒸気のことだろう。
水蒸気は、人によっては、中学で習う印象で、H2Oの分子が飛んでいると思うだろうが、本当は違う。
何個かの分子がくっついて、分子群を作っていたりする。
水滴と呼ぶほど大きくはいないが、一個の分子でもない状態が多い。
電極から、空気中の分子に電子をくっつけている訳か。
まあ、とにかく、それでどうなると言うのか。
不要な機能だ…と思いつつ、購入。
帰宅して、さっそく試してみた。
騒音は、他のドライヤーと似たようなものだが、手持ちの古い物よりは静か。
新しい他の商品と比べて、静かなほうに分類して良いかもしれない。
…さて、マイナスイオンなんて効果を感じるんかいな?
…?
およ?
髪が絡まない。
もともと乾いた髪にちょっと風を当てただけだが、確かに、櫛の通りが軽い。
解説によると「髪はプラス側に帯電することが多い」とある。
いわゆる静電気が溜まった状態では、髪の毛はプラスになっているのだろう。
これは、衣服の種類によって変わる可能性があるが、だいたい一般的な経験則で判明していることなのだろう。
プラスとマイナスで、中和。
納得しました。
ん〜、それにしても、世の中なんでも「マイナスイオン」って言えば売れるだろうという雰囲気で、広告には「マイナスイオン」の言葉が踊っているが、身近に「マイナスイオンはこうだった」と感想を述べる人間がいなかったので、信用していなかった。
でも、自分で使ったら、それなりに効果があることが判った。
うむ、世間の人たち、なんで具体的に感想を言わないのかな。
変化を感じ取れない人が多いのかな。
まあ、いいや。
買う気のない機能だったけど、実際には買って良かった機能なので、満足なのだ。