鶏始乳(にわとりはじめてにゅうす)
- カテゴリ:日記
- 2011/01/31 11:16:36
ニワトリが卵を産み始める頃。
今でこそ季節を問わず手に入る鶏卵ですけど、七十二候でこういう候があるということは、昔は、冬の間は手に入らなかったってことなんでしょう。
考えてみれば、野生動物にとっては、冬という生き残ることすら簡単でない季節なんですから、家禽とはいえ、今みたいに冷暖房空調完備の禽舎なんてあるわけもなく、限りなく野生動物(もしくは野良)に近い状態で飼われていた(今でいえば、「平飼い」ってやつでしょうね。)んでしょうから、産卵なんて余分な仕事をして体力を消耗するなんてことはできなかったんでしょうね。
自分の身の回りの小さな草花や野鳥の移り変わりといった、小さな季節感を、自分で見つけに行くしかないんでしょう。
今はどんな季節でも対外の物はお店に行けば売っています。
そのこと自体、動植物に無理をさせているのですね。
物品で季節感は解らなくなってきてますね・・・。
便利だけど、いいことなのかどうか・・・。