続 赤鬼 登場!
- カテゴリ:日記
- 2011/02/03 22:08:16
「ねぇ、銀ボー。 見当たらないねぇ。それらしい人…」
「うん。 ニコッとタウンに来れば、いるかと思ったんだけど…」
「ねぇ、もう夕方になったから帰る?」
「うん。 残念だけど…」
「あ! いた! ほら、あそこ! 向こうを向いてるから、よくわからないけど、かなりそれらしいよ」
「え? どこ? あ! ほんとだ! けっこう本格的! 遠いのに、金ボーヤよく見えたね」
「声かけてみる? すみませーん! あれ、聞こえないかな? そこのおじさーん、すみませーん!」
「ねぇ、金ボーヤ。 もしかして、若いかもしれないから、おじさんは失礼かも?」
「あ、そう? じゃ、そこの背の高い、おにーさーん! あ、気付いた! ちょっと、いいですかー?」
「あ、こっち来る…。 って、あ、あれ、ほ、本物の赤鬼だだよ! たた、たいへん!」
「あわわ、た、食べられちゃうかも! に、にげる? て、よ、よけい、おお、追いかけてくるかなな」
「はは、話し合えばば、わ、わかってもらえるかもよよ」
「あ、あの、オイラ、わ、悪い子ですたけど、こ、これからよい子になりますから、た、食べないで」
「あ、あの、オイラは、よい子ですけども、あ、あまり、に、肉がついてないから、た、食べないで」
「え? にに、人間の肉は、た、食べないの?」
「え? もも、文字数が、た、足りなくなるから、ふ、普通にしゃべれ?」
「それもそうですね。あの、ちょっとお聞きしたいんですけど、鬼さんは今日、忙しいですか?」
「あぁ、やっぱり、忙しいですか。今日は、書き入れ時ですものね。 残念…」
「オイラたち、豆まきの鬼になってくれる人を、探していたの」
「毎年、ジーヤがやってくれてたんだけど、昨日から寒気がするって、寝込んじゃってて…」
「え? そういうことなら、喜んで引き受けてくれるの?」
「うわーい、やったー! あ、でも、本職の鬼さんだから、お金かかりますよね?」
「オイラたち、お金全然、持ってないんです…」
「そうなの。白ガチャ回しすぎちゃって、お小遣いなくなっちゃったの!」
「え? 今日は、節分だから、無料で引き受けてくれるの?」
「うわーい、やったー! じゃ、豆はやさしく投げますね!」
「あ、豆って言っても、落花生ですけど」
「うん。 千葉県産で、超おいしいの!」
「じゃあ、豆まきが終ったら、お茶でも飲んでいってね」
「うん。 甘納豆があるよ。 雷おこしもあるし!」
「あと、恵方巻きも食べていきます?」
「うん。ジーヤは、そんなに食べないから」
「そうなの。寝たきりだし」
「え? 昨日から、たまたま寝てるだけだよね?」
「恵方巻きって、むつっとしながら、食べなくちゃいけないんだよ!」
「そうなの。どうせ食べるなら、おいしいねって言いながら、食べた方がおいしいのにね」
「しかも、みんなして部屋の隅っこを、向きながら食べるの!」
「あと、お願い事もするんだよね」
「うん。世界が平和になりますように、とか?」
「恵方巻き一本に、その願いを託すのは、無理ってもんだよね?」
「じゃあ、今年こそスカイボーヤが、結婚できますように、とか?」
「そんなこと、お願いしながら食べても、全然おいしくないよね!」
「じゃあ、気を取り直して、食べ終わったら、かるたでもする?」
「え? かるた? 群馬かるた とか?」
「え? 鬼さんは、百人一首も得意なの?」
「え? 坊主めくりも得意? すごいよ、鬼さん!」
「ねぇ、銀ボー。 いい鬼さんが見つかって、よかったねぇ」
「うん。 渡る世間に鬼はなし! だね!」
笑いながら食べるって、ガセネタいいですね!
その方がおいしそうだし、福も来そうな気がします。
「恵方巻きは恵方を向いて笑いながら食べる」
というガセネタを信じて
「あ~はっはっははあ」
と言いながら食べていました^^;
確かにその頃のほうが美味しかったような気がします。。。。