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『平家物語』に見る陰陽道 0

 私の個人サークルは平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明(あべのせいめい)を取扱いながらも、今まで陰陽道(おんみょうどう)についての解説を一切やってこなかった。
 活動当初は、他所様でそのような研究本が盛んに発行されていたし、多くのメディアが晴明を取り上げ、巷には解説本が溢れかえるといったブームの真っただ中だったが、それも早十年前のこと。煙すらたち消えた感のある近頃では「晴明?陰陽道って?」との声も耳にするようになり、寂しい限りではあるが、この機会に基本に立ち返り、陰陽道を概観することにした。

 しかし普通にやっても面白みが無いので、着目したのが『平家物語』である。なぜ、『平家物語』か。軍記物として名高い『平家物語』だが、意外にも、日時の吉凶観念に囚われる貴族化した平氏や神仏にすがる武士たちが描かれたり、平家一門の興亡盛衰する運命を天変や怪異と対照させる陰陽道的予兆思想が多く取り入れられており、陰陽道のエッセンスがかなり含まれているのである。貴族から武士の世へと変遷する激動の流れの中で、混沌とした予兆を読み説く専門家として陰陽師が扱われ、要所要所で次の展開をほのめかす役割を担っている。それでは、次回より物語に沿って、陰陽道の項目を見ていくことにする。

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2009/04/01 12:44
私は軍記物と思い、読んでいるうちに「なんじゃ、こりゃ」と叫びました。
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2009/03/31 19:54
こんばんは♪
平家物語って、軍記物としてだけじゃない楽しみ方があったんですね。
楽しみにしています(^^)



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