“「綺麗だね」って言われなくても
　私、ちっともさみしくないし
　いつも涙で生きてくほど
　弱くもないし、強くもないの”

銀色のデザートフォークが当たって
ふと思い出してしまいました。

ご存知の方は、私と同世代くらい
ＮＨＫアニメ　”スプーンおばさん”　の
オープニングテーマ

“夢色のスプーン”

の出だしの歌詞です。

背中にスプーンをさしたおばさんのキャラクターで
小さくなって、動物と話が出来たりするお話。

子供のころはそんなに気にしない歌詞ですが、
おじさん、おばさんの年代に片足を突っ込んだ
私が改めて聞くと、倦怠期夫婦の妻が夫に言えない
愚痴に聞こえます。
身につまされる人も（私を含めて）多いハズ。

ちなみに、同じところの2番の歌詞は、

“どこかにあると噂に聞いて
　もう何年も探したんです
　追えば追うほど遠ざかるのが
　「夢」なんだよと諭されながら”

これも仕事一辺倒旦那さんの歌詞みたいな感じ。

結局、あの人にあげたい“幸せのスプーン”は
とっても身近な、

“引き出しの奥のほうで”

密やかに眠っています。

こんなことを書くと、
「さぞや、どんな愛妻家であろう」と思われますが、
私も普段は、愛の囁きなんてのはまったく無縁だし、

改めて、言うとなると照れくさいし、

さらに本当に言おうものなら、
「…気味悪い。」
という流れになることは間違いないです！

ウチは、当日離れてすごしますが、

ヴァレンタイン司教が、命がけで守った物を
感じながら過ごすのも一興では？

…なんてね。