きおくをなくした、えがおのきみは。
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/02/09 06:24:21
「 おぼえてないや。 」
と君が笑った。
無邪気すぎる笑顔で。
純粋すぎる微笑みで。
あの日 あの時 あの出来事を
記憶の外へと消し去って。
笑ってほしいと願ってた。
泣き止めばいいと思ってた。
だけど、こういうことじゃなくて…、
かみさまはいつもいじわるだ。
「 もうわらえないよ、これからは。 」
無表情に言ってた君は
今の此処にはもういない。
あの日の君はもういない。
あの約束をした君はもういない。
あの罪を背負って生きていこうとしていた君は、
あの子のことを忘れないと誓った君は、
もう、いないんだ。
故意に無くしたわけじゃない。
あれは事故だと分かってる。
分かってるけど、哀しいや。
なくしちゃいけない、パンドラの箱。
君は壊してしまったんだね。
しょうがないから、僕が背負おう。
君の分まで、覚えていよう。
あの日、何があったのか。
君が記憶を取り戻すまで。
一人で背負って、生きていこう。
だけどきっと思い出すから。
君はあの子を捨てちゃわないから。
だからきっとその時は
「 あの時は、辛かったね。 」
って二人で肩並べて、語り合おうよ。
それから、あの子のいいところをいっぱい思い出そうよ。
その日が来るのを楽しみにして
僕は今日も罪を背負いながら
君の隣に居続ける。
読みにくい気がする・・・。
と、少し不安だったのでWonderさんの
お言葉は、励みになりました!
ありがとうございます。
わーい。
褒められた★
素直に嬉しく思います。
ありがとうございました!