Nicotto Town


ピーターパンとさようなら*


きおくをなくした、えがおのきみは。






 「 おぼえてないや。 」

と君が笑った。

無邪気すぎる笑顔で。

純粋すぎる微笑みで。

あの日  あの時  あの出来事を

記憶の外へと消し去って。


笑ってほしいと願ってた。

泣き止めばいいと思ってた。

だけど、こういうことじゃなくて…、

かみさまはいつもいじわるだ。


 「 もうわらえないよ、これからは。 」

無表情に言ってた君は

今の此処にはもういない。

あの日の君はもういない。

あの約束をした君はもういない。

あの罪を背負って生きていこうとしていた君は、

あの子のことを忘れないと誓った君は、


       もう、いないんだ。


故意に無くしたわけじゃない。

あれは事故だと分かってる。

分かってるけど、哀しいや。

なくしちゃいけない、パンドラの箱。

君は壊してしまったんだね。


しょうがないから、僕が背負おう。

君の分まで、覚えていよう。

あの日、何があったのか。

君が記憶を取り戻すまで。

一人で背負って、生きていこう。

だけどきっと思い出すから。

君はあの子を捨てちゃわないから。

だからきっとその時は

 「 あの時は、辛かったね。 」

って二人で肩並べて、語り合おうよ。

それから、あの子のいいところをいっぱい思い出そうよ。

その日が来るのを楽しみにして

僕は今日も罪を背負いながら

君の隣に居続ける。

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2011/02/11 05:00
⇒Wonder 様。

読みにくい気がする・・・。
と、少し不安だったのでWonderさんの
お言葉は、励みになりました!
ありがとうございます。
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2011/02/09 20:46
⇒沖田@ぼた 様。

わーい。
褒められた★
素直に嬉しく思います。
ありがとうございました!
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2011/02/09 18:36
なんか本当いつもすごいよ・・・



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