優しい理由。
- カテゴリ:その他
- 2011/02/19 08:34:57
嫌われたくないから。
「だから、他人に優しくします。」
そう呟いた、少女がいました。
一人になるのが寂しいから。
「でも、優しくしたら、他人が寄ってくるんだ。」
嬉しそうに話す、少年がいました。
必要とされていたいから。
「君がいてよかった、って、皆、そう言ってくれるの。」
疲れた表情で笑う、女の子がいました。
人間を好きになれないから。
「だから、嫌いにもなれないだけなのに。」
無表情で悲しむ、男の子がいました。
少女は今日も怯えます。
他人の心に影を見つけては
自分のことじゃないかと疑います。
少年は今日も無くします。
他人のご機嫌ばかり取り
自分の心を傷つけます。
女の子は今日も笑います。
他人に頼られることは幸福なのだと
自分の事を騙します。
男の子は今日も嘯きます。
他人に優しいね、と言われるたびに
自分の本当を隠します。
今日も自分を欺いて。
醜いものから目を逸らし。
優しい仮面をかぶっては、
道化師のように、笑うのです。
他人の幸福と自分の幸せを重ね合わせて。
それが幻想だと、気づいてはいるけれど。
夢は、覚めるまでが夢だから、と。
駄々をこねるように、布団の中に包まります。
優しさは同情だと考え。
他人を堕落させるのは解っているけれど。
それを知りながら、優しくするのです。
相手が依存して、自分から離れなくなるのを
無意識に、待っているのです。
コメント、ありがとうございます!
多分Meもそんなに変わんないです。
この詩は、友達からの一言から出来た詩ですし。
⇒+ダヤン+ 様。
優しさは人それぞれ。
不器用な優しさって言葉もありますしね♪
優しいからこそ、傷つきやすいのかもしれません。
それでも優しさの一つのカタチなのかなって思いました♫
本来、みんな優しいはずなのに、沢山の仮面を付けて
傷付け合うのかもしれませんね。。
今の私みたいです。