Nicotto Town



1/16その2(モロッコの旅3)


また歩いていると、今度はスープ屋のおじさんに誘われた。
マカロニと野菜の入ったスープだ。
このスープ、パキスタンのスストあたりで食べたやつと似ている。
(スストは中国国境近くの山岳地帯にある村。土地がやせているせいか、ろくな食事にありつけなかった思い出あり…)
マカロニを煮溶かすから味がぼけて悪くなるのではないだろうか。
でも、これから何度となく食べるんだろうな。
そう思いつつ食べていたら、前に座っていたおじいさんがパンをくれた。
驚いて辞退しようとしたら「まだあるからいいんだよ」というように袋を叩いてみせた。
丸くて平たくて、直径20センチくらいのパンがあちこちで売られていたけど、それだ。
見かけよりずっと柔らかくておいしかった。

おじいさんの目に、私はどんなふうに見えていたんだろうか。
「これもお食べ」って食べかけのハリーラ(だと思う。豆のポタージュみたいなものにオリーブ油を垂らして食べる)まで食べさせようとするのだ。
おなかいっぱい、とおなかをさすって見せて、「ありがとう」と言うとにっこり笑って去って行った。
きっとおじいさんちの夕食の話題になるんだろうな。
それも外人の役目だわ、と思うことにする。

夜行に乗るので、果物と水を買ってぶらぶらと駅に戻る。
戻りがてらレストランのメニューを見ると、高い。
1品20~40,50DHの皿がずらり。
ドアがつくとこんなに高くなるのか?
それともタンジェが特別か?
これじゃポルトガルより物価が安いなんて思えないな。

6時ころから駅に人が集まってきた。
今日、これからの列車は23時40分発の列車だけなのだが、やはり女性は日が暮れたら外を歩けないのだろうか。
まず集まったのは女性ばかりだ。

時々子供のチョコレート売りが来るが、熱心だったのは最初の一巡だけで、あとは新顔にちょっとしつこいだけ。
乞食はヨーロッパよりずっと少ない。
ここのどこが大変な町なのかなあ。
確かに最初ひっついてきたガイドはしつこかったけど、それ以外にしつこい人はいなかったなあ。

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2011/02/22 10:13
namiさん
この町は国境ですからそれなりに外国人もいましたが、次の町マラケシュに行くとあまり見かけませんでしたね。
いても西洋人だし、懐かしくて話しかける、ということはなかったです。
フランス語は高校の最初の1年だけ強制授業があり、その時も赤点に泣いていたのですが、意味は忘れているのにフレーズだけ妙に覚えていてもどかしい思いをしました^^;
普通に旅するだけなら「いくら?」とか「高いよ!」とか「トイレどこ?」など20くらいのフレーズで何とかなります。
政治や宗教などの込み入った話をしたい時は、相手が英語などをわかる人を探すのを待ちます^^;

さやみどりさん
駅近いし、何しろ国境の町ですから観光客相手の値段だったのでしょうね。
私は旅しているといつもじいさんと仲良くなるんです。
親切な方もいたし、「お礼にチューを!」と迫られて「馬鹿にすんなー!」と怒鳴ったこともありますが、時間と心の余裕があるんでしょうね。
おおむねいい方ばかりなので、こっちものんびりお相手してました。
「アジアの若い子とデートしたんだよー。パンをあげたらにこっとしてたが、ありゃわしに惚れたな」と自慢されても、別にこちらも困りませんしね^^
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2011/02/21 22:49
こんばんは。
どこの国でも駅近などは物価が高いんでしょうかねw
おじいさん、実は若い子に目がなかったりして。。
なんて、変な想像をしてしまいました。。
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2011/02/20 21:55
とても参考になり、楽しみに読んでいます!

黄色いご飯はサフランライスだったんですね。
当時、街に外国人は多かったですか?
フランス語圏とのことですが、言葉には不自由しませんでしたか?

今後の展開、お待ちしていますv



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