☆刑事ドラマとカツ丼
- カテゴリ:テレビ
- 2011/02/21 00:22:38
刑事ドラマの取調室にはカツ丼がつき物である。店屋物なら何でもよさそうな気がするのであるが、なぜか必須アイテムとしてカツ丼である。
最近は減ってきたようであるが、昔の刑事ドラマといえばいかにもベテランの刑事に扮した役者が多かった。そして、取調室のシーンでは、いかにも凶悪そうな容疑者が刑事とやり取りする。ここからはほとんどお決まりの展開になるのであるが、昔は家族そろって真剣に見ていたものである。
なぜかうす暗い取調室の真ん中には古い木の机、そして定番のスタンド。
そして刑事の恐ろしい怒鳴り声と、容疑者の無言の静寂が対峙する。
「お前がやったんだろーーー!」
(ピカーと裸電球の光が容疑者の顔を照らす)
「うっ・・・・」
しばらくして、待ってましたといわんばかりの最後の作戦が発動される。
刑事は出前のカツ丼を容疑者の目の前に差し出すと、先程とは一転してやさしい口調に変わる。そして、さっきまで頭の上から怒鳴りつけていたのが、今度は容疑者の横から迫ってくる。
「腹へっただろ? これでも食えよ」
あまりの空腹に耐えかねた容疑者は、むさぼるようにカツ丼をかっこむ。
そして、いよいよ最終シーン。
定年間際のベテラン刑事の登場、そして安い茶碗でお茶を出しながら定番の名ゼリフ
「故郷のおふくろさんも泣いてるぞ。正直に吐いたらどうなんだ。」
容疑者は丼と割り箸をそっと置いて一言。
「すいやせん、あっしがやりやした。」
最近こんなドラマはあんまり見かけなくなりましたね。
あと必ずといっていいほど熱血の若い向こう見ずな刑事と、結構定年近いベテラン刑事がコンビで。
だいたい↑の役ってベテラン刑事がやってましたよね。
ただ、こんなドラマって実際にある?って聞かれた場合、
回答できないのが不思議です。
にもかかわらず、昔は確かに刑事ドラマには、
カツ丼がでていた気がするんですよね~(笑