【あらすじ】杉下が匿名の告発文により監察官の監察対象となる。担当の仁木田監察官は、鑑識の米沢や捜査一課の伊丹に、ちょうど杉下が独自に捜査しているネット証券会社社長の毒死事件で、彼が犯した捜査妨害や越権行為などを問いただした。当初服毒自殺かと思われたその事件の初動捜査中、杉下は本人が淹れたコーヒーや、パソコンで打った遺書の下から出てきた株式情報の画面などから、自殺ではない可能性を示唆した。

【感想】大体こういう話の場合、こういう結末になりますよね。事件もそれほど複雑ではなく、監察官と記者の関係もまぁ普通で、その２つが絡んだため少し複雑だったかなという感じではありました。ただ、監察官の部屋での回想シーンのみで捜査の進展を語っていくという、演劇を思わせるちょっと凝った構成は面白かったです。伊丹や大河内も出たし、マニアには嬉しい回でしたね。また、小野田がいなくなってしまったことが、今後右京たちに影響を与えるのではないかという心配ごとも出てきたりしました。今回は杞憂に終わったようですが、一番彼を理解し、利用するために生かしておいた小野田の降板は、本当に痛いです。亀山も美和子もいなくなってしまい、小野田までいなくなったのだから、今後神戸以外にも新しいレギュラー欲しいところですよね。美和子がいなくなったことで花の里でのシーンも減ったような気がしますし。というわけなのかどうなのかは知りませんが、次回はまた陣川回ですよ。今まで陣川回は１シーズンに１回あるかどうかだったのに、今回は２回あるなんて、やはり原田が水戸黄門を降ろされた影響でしょうかね。彼はわりと好きなんですけど、役柄にクセがありすぎて同じような展開の話になるのではないかと、ちょっと心配ですｗ 次回は女性が容疑者ではないようですが…。それと、最近セリフの聞き逃しを避けるため、字幕をＯＮにして見ることが多いのですが、ラストあたり、大河内が例のアレをバリボリ噛んでいる時、字幕にしっかり「ラムネを噛む音」と出ていましたｗ やはりあれ、ラムネだったのですね…。ストレスを感じるとラムネを噛んでしまう大河内、最近は神戸と飲んだり、身分の高い人と一緒にいたりすることが多く、ラムネを噛むシーンがなかなかなかったですが、さすが戸田山さん、古くからのファンへのサービスを忘れませんねｗ

【あらすじ】明智を討ち果たし、秀吉、柴田勝家らは、信長の跡目を誰にするか、それぞれ画策する。そして跡目相続を決める清洲会議の席にて、勝家は信長の次男・信雄と三男・信孝の２人を比較、明智討伐に参加した信孝を推薦した。しかし秀吉は信長の嫡男で、本能寺の変の時に死亡した信忠の嫡男・三法師を自ら抱えて臨席し、跡目相続は三法師以外にありえないと力説、勝家ら他の家臣に頭を下げさせる。

【感想】考えてみれば大地康雄って、一時期とってもよく出てたのに、最近あまり見ませんでしたよね。で大河で柴田ってどうなのって思ったんだけど、柴田も生まれが1522～27年くらいらしくて、本能寺の変があった年には５０代後半、現在５９歳の大地にはちょうどいいってことになるんだよね。てことは、この時お市が３５歳くらいなので、かなーりの年の差結婚、親子くらい年が離れてたってことになるよね。ちなみに調べたところ、従来はドラマのように信孝がお市と柴田の結婚を仲介したというのが定説になってたようなんだけど、秀吉が仲介したというような書状が出てきて、実は２人を結婚させたのは秀吉だったんじゃないかという説に傾いてるらしい。今までどのドラマも、柴田とお市の結婚を知った秀吉が悔しがり、そのせいもあって柴田を滅ぼしたという展開だったけど、秀吉が仲介したとなると、どういうストーリーがあったのか、考えさせられちゃうね。さて、巷では天真爛漫すぎる上野の演技が不評で、人気があったトヨエツ信長が死んでから視聴率がダダ下がりという噂が流れているようです。まぁしょうがないよね、本能寺の変の時点で江は９歳。上野の演技というより、何故子役を使わず大人の上野にやらせたのか、そこが問題だと思う。宮沢もあれで女子中学生くらいの年齢の女の子をやらされて、いい迷惑なんじゃないかと思うんだがｗ また江がありえない活躍をしているのも槍玉に上がっている。劇的な時代をクロニクル的に描くのはいいけれど、それに実際はほとんど関係なかった江を絡める必要はなかった。そろそろＮＨＫもあまりに酷い史実無視はやめたほうがいいんじゃないかと思うわ。

【今回の試験に出る史実】
・清洲会議…1582年 愛知県 本能寺の変で、織田信長とその嫡男・信忠が死亡したため、明智討伐後、柴田勝家・丹羽長秀・羽柴秀吉・池田恒興ら家臣が清洲城に集まり、織田氏の継嗣問題及び領地再分配について話し合った会議。その結果、信忠の嫡男の三法師が相続することになり、三法師が幼少のため秀吉が後見人となることが決まった。