1/17その3(モロッコの旅7)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/02/24 16:27:34
夕方、件のカフェで彼と、その友達に会った。
色々しゃべっているうち、新市街へビールを飲みに行くことになる。
初めて、グランタクシーに乗った。
どこの国も、タクシーは快適な乗り物だ。
新市街のバーには女の子がたくさんいた。
「不良少女」またはもうちょっとトウの立ったような女の人が多く、店の子にしては無愛想だなと思っていたが、彼女らもみんな客らしい。
旧市街の女性は大体民族衣装のジェラバを着て、スカーフをかぶっている。
ジェラバというのはフードつきの上からずぼっとかぶる上着で、膝くらいまでのスリットが両脇にあり、その下にズボンを穿いている。
男は黒や茶色が多いが女性物は鮮やかな色で、フリルがついているものもある。
冬のせいかみんな色とりどりのスカーフを巻き、そのスカーフで口を覆っている人も多い。
だがここの女の子達はみんな革ジャンを着たり、ジーンズやスパッツを穿いたりして、化粧もばっちり。
「夜遊び」という言葉がお似合いだ。
けどスカートで足を見せたりしないだけの慎みはある。
(イスラム圏では膝や腿を見せるのはタブー。外人がショートパンツで歩く姿は、日本人がトップレスを見るような驚きらしい。ミニスカートなんて「私はフリーセックスです」と言っているようなものなので絶対ダメ! というのが当時の常識でした。今も似たようなものじゃないかな…)
女の子達は「男の子と同等でありたい」とちょっと突っ張っているね。
旧市街では人の目が気になることでも、新市街ではOKらしい。
大体飲酒自体イスラムではタブーだ。
パキスタンなんて外国人だけが飲酒許可証を取り、所定のホテルの所定の部屋、または自室でのみ飲酒可能だったのに、変われば変わるもの。
ここではみんな平然とビールを飲んでいる。
ハッシシもすぱすぱ吸っているし。
Mの友人なんて「後で薬を飲むから」と酒は飲まないくせ、ハッシシはOKなんだって。
煙と胃は違うっていうけど、日本人の私には奇妙に思える。
この国ではハッシシより飲酒のほうが悪徳なんだね、きっと。
この国で作っているというビールはちょっと甘めだった。
音楽をかけて、テーブルと椅子の他は人がいるだけの店。
男女の関係にはうるさいけれど女の子同士、男の子同士ではいつでもキスしあうお国柄なのもちょっと慣れない。
いや、もちろん挨拶の両方のほっぺにチュ、ですよ。
最初は胡散臭げだった女の子達も、目を合わせて笑うと魅力的な笑みを見せてくれる。
あんなふうに微笑んで見せたいものだが、こっちはチェシャ猫がいいところだろう。
中にいたのは30分ほどだっただろう。
1時間もせずに元の広場に戻った。
きちんと時間を気にしてくれるところがイスラムの紳士である。
ホテルまで送ると言ってくれたが、空腹なのでバザールに行くというとお勧めのレストランを教えてくれた。
ケフタもいいが、デザートのヨーグルトが滅法うまい店だった。
帰りがけの屋台で飲んだオレンジジュースは、昼間の屋台と違い、完璧混じりけのない味。
うまい。
今度から№10の屋台と決めたぞ(ジャマ・エル・フナ広場の屋台には番号が振ってあったのだ)。
男性の民族衣装は黒とか茶色ばかりですが、女性はみんなカラフルな色を着ていましたよ。
ただどう見ても女性物の方が薄手で寒そうに見えます。
それとも下に厚着をしていたのかな?
イスラム圏といってもモロッコはほとんど顔を出していましたが、パキスタンあたりになると既婚女性は暑そうでお気の毒です。
テレビで見るイメージしかないんですが、真っ黒づくめってわけでもないのですね!
都会はやっぱりカラフルなんでしょうか?
民族衣装を着ている所に行くと、異国って感じがすごくしそう☆
モロッコ、行ってみたいです^^
日本に来た外国人が一番驚くのは、ミニスカートと深夜まで人が出歩くことだそうですね。
足丸見せスカートや、カバンや貴重品を置いたままぱっと席を立つ人たちを見ると「なんと欲望を煽る都だ!」と思うかも^^;
さやみどりさん
もちろん旧市街はお酒厳禁で、どこにも売っている店もありませんでしたが、新市街は外国人もいたりして服装もヨーロッパに近い人が多かったです。
日本でOKな食品添加物が海外では厳禁だったり、中国では認可されたものが日本では絶対禁止だったり、どこまでいいかは受け取る側の意識の問題なんですよね。
オランダなんかもソフトドラッグはタバコと同様、違法ではありませんし、ホームズもなにやらたしなんでいましたしね。
日本もタバコを撲滅したあとは、今度はアルコールの害を大々的に宣伝するようになるかも…
お酒が街で飲めるところがあるんですね。
お国柄もあるんでしょうか。
薬がOKな国があることは聞いたことがありましたが、
実際に出会うとなると驚きますね。
そういえば、確か、食品添加物も国によって基準はいろいろなんですよね。
そう考えるとありうる話に思えます。
もちろんglycogenさんがそんな体験をされたとは思ってませんー。
確かに、日本のように宗教に寛大な国にきたら「なんて悪徳の国、誘惑の都!」とか
思う外国人も多そうです(^^;
先にばらしておくと、Mさんはとてもいい方でした。
日本にいた時いい思い出があったからと、本当に親切にしてくださった方です^^
イスラム圏は酒がこちらの「薬」と同じくらい禁忌なので、モロッコでこんなふうにビールを飲めることが私には驚きでした。
イスラム圏の人が外国に来たら、不浄な豚を食べるはアルコールは簡単に買えるは、「なんて悪徳の都!」なんでしょうね。
あちらでのハッシシも、日本にとってのそれとは捉え方がずいぶん違うのでしょう。
ちなみに私も日本人ですので、たしなんだのはビールだけですよ。
続きどきどきしていたのでほっとしました!
しかしハッシシ…。
確かに外国ではOKなところとか簡単に入手できるところとか
あるようですけれど、大変キビシイ国もあるので
貴重な体験と言われても「薬」だけはのーさんきゅー、です!
メディナの街路、歩いてみたいなー