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前漢(西漢)・中央【皇帝の家政機関】


国家の統治機関と皇帝の家政機関とが並立しているのが漢制の大きな特徴である。
家政機関の規模は統治機関の規模を上回った。
元帝時代に大司農(治粟内史から改称)の扱う金額が年間40億銭に対して、
少府とそこから分離した水衡都尉の扱う金額が43億銭であった。
当時の官僚は全て一旦皇帝の郎官になってから官僚となるのが通例であった。
郎官とは皇帝の側近として身辺警護などを勤める役であり、郎中令に属する。
郎官は皇帝の身近に侍ることで皇帝との間に私的な繋がりを持つようになる。
このような制度は当時の官僚制が近代的なそれとは違い、
未だ皇帝の私的機関としての色彩を濃厚に持つことを示している。

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