1/18その1(モロッコの旅8)
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2011/02/25 11:38:12
1/18
9時起床。
屋台でスープを飲み、件のカフェへ。
ここのミントティーには懲りたので、カフェオレを頼む。
飲んでいると、Mが来た。
今日は彼の甥(といっても年上らしい)が一緒だ。
カフェで雑談の後、二人でやっているという革製品の店に行く。
なかなか洗練されたデザインで、縫い方もいい。
隅々まで手の入った、上質のものだ。
甥の彼はひらがなカタカナが読めるのだという。
勉強熱心な人たちだ。
「地球の歩き方」(バックパッカーが大好きなガイドブック)が置いてあったのでぱらぱらめくっていると、ジャマ・エル・フナの部分をかな書きするよう頼まれる。
言われるままに書いていったが、なんだか恥ずかしくなってきた。
なんだ、これ。
このガイドを書いた奴、よほどの人間不信か、モロッコ人に手ひどくだまされでもしたんじゃないか?
モロッコ人には見せたくないな。
と言っても約束なので、かな文字に直した。
案の定、「このガイドを作った奴に会ったら殺してやる」と歯を剥かれてしまったが、仕方ない。
確かに読者をいたずらに怖がらせるよな、この記載。
店には知り合いが来ては出て行ったが、その中には漢字を勉強している人もいた。
彼は、独学だ。
意味がわからないところがあると言うので、Mを介して教えてあげた。
彼がはじめて読んだ日本の本は三島由紀夫の『金閣寺』。
それにとても感動して、独学を続けているのだという。
彼は読むだけで、まったく話せはしない。
商売目的ではなく、ただ日本の本を読みたいというだけで独学を続けている。
モロッコの片隅には、こんな人もいるのだ。
昼過ぎ、今度は彼の個人経営だという店に行った。
木製品の店だが、これはかなり高級だぞ。
一目でわかるほど、品がいいもの。
特に地下室に置かれた品は、マジで良かった。
100万は下らないような品ばかり。
そんなのに囲まれてお茶を飲んだりボードゲームをしたりできるんだから、幸せ者だ、私は。
お茶を飲みながら聞いた話。
こういうメディナに観光客が入る時は、普通迷わないようにガイドを雇う。
ガイドには2種類ある。
PIを通して頼むオフィシャルガイドと、そこらにいる自称ガイドだ。
ガイドブックには必ずオフィシャルガイドを頼むようにと書いてある。
自称ガイドは店とグルになってだますから、というのだ。
だが、彼らの話によると、店からのコミッションはオフィシャルガイドのほうが多いのだという。
自称ガイドの取り分は、買値の1~2パーセントで、100DH以下の場合はなし。
対してオフィシャルガイドは買値の10から20パーセントももらっているのだそうだ。
だからその分、店のほうも最初から高い値段を提示するというのだ。
もちろん、取り分が少ないからこそボる店で高額な買い物をさせようとする自称ガイドもいるだろう。
話半分に聞いたほうがいいのだろうと思う。
だが、オフィシャルガイドになるには50000DHも払わないとなれないのだそうだ。
それでも希望者が多く、自称ガイドをしてせっせと金を貯めているというのだから、それだけ見入りのいい仕事なのだ。
どういたしまして^^
さやみどりさん
オフィシャルガイドなら自分から営業しなくても、事務所から仕事を斡旋してもらえますしね。
Mさんも、周りの人も、とても勉強熱心、商売熱心で素敵な人ばかりでした。
私もこうなりたいな、と思います。
仕事の機会も多くあって、安定収入が望めるんでしょうね。
Mさんは勉強熱心ですね。素敵な人だ。
見習いたいものです!
というか、年収の2年分つぎこまないとなれないオフィシャルガイドって
日本だとお医者さんみたいなものですねー!
答えていただき、ありがとうございました!
当時の金額で、大体60万くらいですね。
ちなみにモロッコ人の平均年収は25000DH~30000DHくらいだそうですので、年収の2年分くらいということになります。
ガイドさん裏事情…。
50000DHって日本円でどれぐらいなんだろう???