前漢(西漢)・地方
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- 2011/02/28 11:34:48
地方制度は基本的に秦の郡県制を受け継ぐが、
同時に皇族を封建して諸侯王となす並立制を布く郡国制。
行政の最大単位は郡であり、その長は守(郡守)。
属官は次官たる丞、軍事担当の尉。
郡の下の単位が県であり、その長は一万戸以上の場合は令、一万戸以下は長。
属官は郡と同じく丞と尉。
景帝のB.C.148年に守は太守、郡尉は都尉と改称。
辺境は前漢(西漢)・兵制で。
武帝時代末期B.C.106年に全国を13州に分けて、監視を行う部刺史が創設。
首都周辺は皇帝直属の監察官・司隷校尉が同じ役割を果たした。
当時、太守が豪族たちと結託して悪事を働くことが多かったので、
その監察を任務として刺史が創設。
当初は太守の秩二千石に対して秩六百石と格の上でもはるかに低く、
一定の治所を持たず、州内を転々としていた。
B.C.8年に牧と改称、名称は牧と刺史の間で何度か変わり、
刺史は監察官から州内の行政官としての権力を持つようになる。
ここまでが政府により定められた行政単位で、
下の単位として郷、亭、里と呼ばれる組織があり、前漢(西漢)・農村、都市で。