Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


鉄道の旅 in ドイツ Part1


2011年2月26日

 昨日は時差の関係で早く寝たので、朝6時前に目が覚めました。
 なので、さっさと無料の朝食へ。

 各種のハム・ソーセージ・チーズ、スクランブルエッグ、
 サラダにピクルスに、ヨーグルトのような…、名前を忘れてしまいました。
 そして、コーヒーとドイツの黒くてずっしりと重いパン
 
 他にも、各種の飲み物やシリアル、デザート、中国風のおかゆに、
 なぜか醤油まである(笑)。

 ドイツのホテルではスタンダードな内容なんでしょうが、
 私にとってはブンダバー(すばらしい)です。

 ホテルで食べるバイキング式の朝食は、好きだなあ。
 いろいろ選べるし、後片付けしなくていいし… ☆\(ーーメ


 7時に荷物を抱えて、チェックアウト。
 目の前のフランクフルト中央駅で、
 7時20分発のICE(インターシティエクスプレス)の番線を探します。


 9番線から発車のはず…、あ、9番線、工事中なんですけど…。
 電光掲示板を見ると、「工事中により6番線から発車」との表示が。
 さっそくドイツ旅行初心者を引っかけてくれますよね、ドイツ鉄道さん。


 入線してきたICEに無事乗り込んでみれば、
 2等車なんですか、
 成田エクスプレスみたいに荷物スペースは大きくとられているし、
 内部インテリアはシックでいい感じ。
 まるでまもなく開業の九州新幹線に乗るみたいです。


 定刻より3分遅れての出発。
 フランクフルト中央駅を出たところにあるドイツ表現主義風の工場を
 ぐるりと廻る感じで、ICEはフランクフルトを離れていきますが、
 ふと空を見上げれば…、な、なんじゃ、こりゃ。

 フランクフルト上空は、何本もの飛行機雲が交差して、ほとんど落書き状態。
 都心部からフランクフルト航空が近いから、こんな空が描かれるのでしょうが、
 これだけ上空を人が行き来している痕跡を見せつけられると、
 ああ、なんか近未来の都市だなあ。


  ICEはドイツの新幹線といっても、
 日本のように新幹線専用軌道を走る部分は少なくて、
 今回、私が乗ったICEはほとんどが一般路線を走ります。
 ですから、山形・秋田新幹線の
 山形・秋田県内を走っている感じと思っていただければ、
 当たらずといえども遠からず。
 ですから、最高時速は160kmまでで、
 こまめに加速減速しながら走ります。


 あああ、「鉄子」の血が騒いでいます(笑)。


 窓から見る風景と言えば…、
 そう、北海道の富良野や美瑛、
 そのなだらかに続く丘陵地帯を走り抜けていく感じです。
 あるいは中央本線で、
 甲府から諏訪に向けて八ヶ岳の裾野を走っていく感じかな。

 今は真冬なので草原や畑はすべて刈り取られて、
 残された根元から小さな芽がちょろちょろっと出ている状態。
 ですから、丘は枯れかかった芝生色で覆われている感じです。


 そして、しばらく走ると、小さな村が見えて来て、
 村の真ん中には必ずと言ってよいほど、
 教会の塔が顔を見せます。


 田舎なんでしょうけど、
 一軒一軒の家は結構大きくて、
 破風にはおしゃれな飾り
 壁や窓枠はパステルカラーに塗ってたりして、
 なかなかおしゃれです。


 しかも、都市の中に住む住民は、
 都市の郊外に市民菜園みたいなものを借りているらしく、
 線路沿いには小さな菜園が並び、
 そこには必ず小さなバンガローがあります。

 休みの日にここで畑仕事をしながら、
 その野菜で食事をしたりするのでしょう。


 しかし、今日は土曜日なんで休日なんですが、
 通り過ぎる駅に人の姿がないんです。

  日本でも田舎の駅なら誰もいなくても不思議はないですが、
 ICEが停まる主要な駅でも、
 ホームにはICEの乗降客ぐらいしかみかけません。

 ドイツの都市では、駅は都市の外れにあることが多く、
 都市内部の移動はトラム(路面電車)やUバーン(地下鉄)が中心ですから、
 駅は基本的に長距離旅行者のためのものなんだと思います。
 
 Part2に続く。




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