師匠が妙に人気がありそうなので、納得いかない。

あの人とお付き合いするのは(一軒目は楽しいけれど、)それなりの苦労もある。

お師匠さん、思想的には　Ultraconservative　だ。
御霊祭りや8月15日には靖国神社に直行です。黒い服の人たちと同志なのだ。
(靖国神社自体は、僕も行ったことはあるけど、師匠と行く意味が違う。)

前に、やっぱり銀座で飲んでいたとき、
「付き合え」といわれて、二人で二次会へ。

地下に潜った小さなお店。大お姉さん二人のいる隠れ家的なお店に連れて行かれた。

ただ、ちょっと違うのはね、ここ、天井からプラモデルが吊るされているんですよ。
全部、昔の戦闘機。

飾ってある半端ない数の写真、全部、「大日本帝国」。

流れている曲、カラオケ、ぜーんぶ軍歌。

おつまみ、コンペイトウがブリキ皿に入っている。

「タバコ、吸う人?」と見せられたのは、菊の御紋入り恩賜のタバコ
(因みに私は超厭煙家です。いずれ書きます。)

･･････

現代日本にこんな場所がひっそりあったのか、
そんな思いも去来するお店なのです。

大ママが「一曲歌って。御霊(みたま)さんも喜ぶから・・・。」と言われてもなぁ。

そのうち、航空自衛隊のF〇型戦闘機のパイロットと外務省の人が二人でやってきて
「××××(=外国の名前)なんて、みーんなやっつけちまえ～!」などといいながら
酒をかっくらっている・・・・・・
(外交官と自衛官て、こんなところでつながっているんだ、へぇ)

師匠は師匠で、パイロットに敬礼し始めるし、

僕は一体、どうすればいいの、ねぇ・・・・・・(本当に困りましたよ、居場所が無くて・・・)

不思議な世界でした。


・・・・・・

あ、でもね、ひとつ勉強になったことが。

ダークダックスってコーラスグループあったでしょ、男声の。
あの人たちの歌って、ほとんど全部、軍歌の替え歌だったんだね。

「山男、よく聞ーけよ～♪」って、あれなんか、
原曲は、「海の男」を歌った海軍歌だったんですね。

戦後、軍歌のままでは聴けない歌を、
ああいう替え歌にしてを聞いて、
青春時代を思い出していたおじいさん達の思いが偲ばれます・・・。