桜舞う町~神楽町物語~ 八
- カテゴリ:日記
- 2011/03/03 17:00:16
「てぇ~ん~!!でてきてぇ~!」
・・・。反応なし。。。か。
夜、あたしはあっちの学校での友だち、ミズキにメールしてみた。
『ミズキ~(泣)あたし、男子とケンカしちゃったんだよ~』
すぐ返信が来た。
『ぇ?ケンカなんてふつーじゃないの?特に男子なんヵ』
『ちがうって。あのね。。。』
あたしは今までのことを全部打って送った。
『はぁ~ん。なるほどね。ぢゃぁ、手紙を書いたらどぅ?』
『そっか!ありがとう!おやすみ!!』
あたしはこんな手紙を書いた。
『天へ
商店街であんなことを言ってごめんなさい。
言い過ぎたと思う。
でもね、ホントはあんなこと思ってないよ!
だってホントは天のことが』
そこから、あたしはあまりにも眠くて寝てしまった。
次の日
あたしは神社の階段を登っていった。
あの手紙が書きかけだということに気が付かないで。。。
天、今日でてくるかなぁ。
そんなことを考えてたら
つるっ!
「きゃぁぁぁぁ!!」
転ぶ落ちる!
・・・。ぁれ?
「大丈夫か」
このぶっきらぼうな声の主は・・・
「天!!!!!」
天はプイッとあたしから顔をそむけた。
そっか、まだ怒ってるんだ。
あたしは決めた。手紙なんかじゃなくて
言葉で言おう、と。
天が帰ろうとしたとき、
「天!まって!」
「。。。なんだよ」
「あのときは、、、ごめん」
天はだまっている。
あたしは流れそうな涙を必死でとめながら言った。
「ホントにごめんなさい!あたし、本当は天のことが。。。」
「まって。」
ぇ?
「その先からはおれが言う」
???
「ほたるが好きだ!」
天はニカッと笑った。
「ぇ?だって、天怒ってたんじゃ。。。」
「うん。怒ってた。でも今は怒ってない。」
「どうして?」
「だって、おまえ、泣きそうな顔してたもんな」
そしてあたしの髪をくしゃっとなでる。
「オレだって、悪かったよ」
コホンと天はわざとらしいセキをしてから言った。
「で、返事は?」
そんなの決まってんじゃん。
「あたしも、好き」
「良かった」
「ね、商店街の事件解決してないよ」
「おぅ!いくか!」
あたしたちは商店街に走っていった。
続く。。。