EUを仲介してコソボとセルビアが直接対話
- カテゴリ:ニュース
- 2011/03/10 18:04:53
【ウィーン樋口直樹】セルビアとコソボは8日、08年のコソボ独立宣言以来初めて、高官級の直接対話をブリュッセルで始めた。英BBCが伝えた。セルビアは自国からのコソボ独立を認めていないが、欧州連合(EU)の仲介で対話が実現。両国は今後、コソボの国際的地位など困難な問題を先送りしたまま、交通や通信など市民生活に直結する課題を中心に協議を続ける。
ロイター通信によると、EU当局者は直接対話の目的について「バルカン地域の生活改善を図り、欧州基準に引き上げるためだ」と述べた。早期EU加盟という共通の目的に向けて、どれだけ歩み寄れるかが焦点だ。
国連統治下に置かれたコソボは08年2月、一方的に独立を宣言。国際司法裁判所が昨年7月、独立宣言は国際法に違反しないと判断したため、セルビアへの国際的な圧力が強まっていた。
http://mainichi.jp/select/world/news/20110310ddm007030133000c.html
3月2日にドイツで発生したアメリカ軍を狙ったテロは、コソボ出身の21歳の若者が
逮捕されて、今でもコソボのセルビア問題が解決していない事を明らかにしている
ようでした。
何度かNATOも軍事介入をする以前は、対話路線を見策していたようですが、
最終的にはコソボ紛争に突入してしまい、コソボ内のセルビア人とアルバニア人の
対立は海面下で仲介したアメリカ軍をも未だに巻き込みながら、EUで問題を
起こし続けているようです。