東北地方太平洋沖地震
- カテゴリ:日記
- 2011/03/12 20:17:21
宮城県沖地震かと思っていたら、更に範囲の広い名称ですね。
観測史上最大の地震ですから、さもありなん。
今、自分は東北に住んでいます。
そして今回も無事でいられました。
悪運が強いんでしょうかね、憎まれっ子世に憚る、みたいな。
水曜日に一度、お昼前に地震があった時、そして昨日の昼間の時も、自分は仕事を休んでいました。
以前の宮城での地震の時も、休んで映画観に行ってた時で、偶然とは言え我ながらタイミングよく休みを取ってると思います。
木曜日にも朝の出勤前に軽く揺れましたが、前日に大きく揺れた後だったので気にしませんでした。
昨日も正直「またか」と慣れた気持ちで構えていました。
でも今回は揺れが収まらずに、それどころかどんどんひどくなっていき、とうとう立っていられなくなる程でした。
実は確定申告の会場に行っていたんですけど、職員さんの支持で長机の下に潜っても、机の上からバラバラと備品が落ちてきたり、照明が消えたりと恐怖が増すことばかりでした。
長机が揺れ過ぎて、足が畳まれてしまって下にいた方に落ちてきたりなんてことも。
照明が消えたのは、多分停電かと思います。
帰宅時、辺りの信号機が止まっていましたから。
長い揺れの中で、這いつくばった姿勢のままで落ちてきた備品を籠に拾い集めつつ、揺れが収まるのを待っていたのですが、なかなか収まりません。
あ、備品は片付けていた方が後々楽ですし、避難する時にも足元気にしなくていいからです。
と言っても、やってたのは自分くらいでしたが(笑)
携帯で地震速報確認したら、案の定震源地は宮城県だったので、とうとう宮城県沖地震が来たんだと思いました。
…それを凌ぐ程の大地震とは、その時はまだ知る由もないのですが。
何度かの揺れをやり過ごし、外に避難したのですが寒いです。
予報では夕方から雪だったので、早く帰宅する心算でしたから、傘は持ってきてなかったのですが、次第に霙が降ってきました。
段々強まる霙の中、室内のままの装備の方達は、とても寒そうで風邪引くんじゃないかと、観てるこちらが心配でした。
これも二次災害になるかと思います。
サイレンや注意を呼びかける放送をする広報車(?)、見回りの消防の方達で外は騒がしく、異常事態だと嫌でも思い知らされます。
ブロック塀があちこちで崩れているから気を付けるように、とか。
何処からかラジオを調達してきて、それを皆に聞こえるように掲げて歩いてくれてた職員さんもいましたが、よく聞こえませんでした。
どうやら、駅も封鎖されたと言う事は、駅方向から来た方達の会話で知りましたが。
地震で倒れた方の為に救急車を呼んだらしいのですが、一向に来る様子がありません。
見回りの消防の車を止めて、職員さんが聞き質したところ、全て出払ってるそうでした…。
本当に非常事態なんですね。
その間にも何度も揺れたのですが、建物がグラグラ揺れていて、ガラス張りのコレが崩れたら、外に避難していても相当な被害を受けるだろうと。
一時間くらい外にいましたが、寒くてどうしようもないので、また揺れたら外に出ることにして一階に固まって避難する事になりました。
確定申告の作業はもちろん中断。
なので自分は帰宅。
一度駅へ行ってみたのですが、やはり封鎖されていて、タクシー乗り場は長蛇の列、公衆電話もこんなに混んでるの見たことないってくらいでした。
後でTVで知ったんですが、携帯は通じなくて、公衆電話を無料開放してたんですね。
歩いて帰れる距離なので、渦巻く霙の中、頑張って歩いて帰宅。
次第に雪に変わり、家に付く頃には陽射しが出てきて、まぁよくあることですね(笑)
信号機が動いていないので、車の動きに合わせたり、強引に渡ったりしながら前進。
特に目立って壊れた建物はなかったですが、時々ブロック塀が崩れていたり、古い配管が外れていたりしました。
お店は大きなスーパーやコンビニは閉店してましたね。
個人商店は幾つか開いていたので、お肉屋さんでコロッケとメンチカツを買って帰りました。
「こんな時だから」と言って、合計二百七十円の商品を百円しか受け取らないお店の方。
帰ってから中見たら、更にコロッケが一つ多いよ、いいのか?
ありがたく頂きました。
もう少しで引っ越すけど、また買いに行く事で感謝の意を示そうと思います。
部屋に戻ったら、物は崩れていたり散乱していたけど、壊れたものはなかったです。
電気も水もガスも無事で、そう言えば、家の一番近くの信号機は動いていました。
多分、あの辺りから、ライフラインの明暗が分かれたのだと思います。
でも、ネットは繋がらなくて、TVから情報を得て、あちこちの被害の大きさに心が麻痺していきました。
震度七なんて現実的な数字に思えなかったし、どんどん流されていく家や船の映像が現実感を伴わなかったです。
自分は今ここで、暖かい場所で過ごせていて、幸せだと思います。