招き猫の闘病記 ②
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/04/07 08:39:29
さて、入院をしなければならない事になりました。
・・・・人生初の。
悪性腫瘍の疑いという診断結果を言い渡され、失意の元その日は帰宅しました。
2日間で、溜まっている仕事を片付け、それ以降の仕事は然るべき人に依頼し、後は手術の準備をいたしました。
手術の準備・・・それは何かと言うと、
剃毛。
そうです。下のお毛々をつるんつるんに剃らなければばらないのです。
私には、これを自分の手で行わなければならない、理由があったのです。
そう、これをやらずに入院となると、この作業を看護師さんの手に委ねられなければならないわけです。
それだけは避けたい。。。
入院前日の夜。お風呂でT字の剃刀でじょり、じょり、じょり、じょり・・・完成。
私の下半身は・・・
か、か、かわいい!!。
中学生の頃を思い出す。
皆さんも、機会があったらやってみてください。
無いでしょうけど・・・。
さて、入院の日を迎えました。入院の日、つまり手術の前日であります。
朝、入院の手続きを済ませ、6人収容の大部屋に入りました。
先輩の患者さん達にあいさつを済ませる。ちょっとお話を伺うと・・・。
病名は、前立腺肥大!?、尿路結石!?そう、まるで泌尿器科シリーズ!。
仕方なく私、極めて明るく、
「睾丸腫瘍で~す。悪性の疑いありで~す。」
同室の皆さんから笑顔はその瞬間消え、病名の話題は無くなりました。
さて、いよいよ手術当日となりました。
手術のため、前日の夕食から絶食となっていました。
朝、点滴を入れられ、午前10時いよいよ私の手術の時間がやってまいりました。
ストレッチャーというのに乗せらる。皆さん、ご存知ですか?。ストレッチャー。
救急車に乗るときの、あの車輪の付いたベッドというか台みたいなの。
あれに横になり看護師さんに運ばれるわけです。
「なんか悪いっすねぇ、歩けるのにこんなのに乗って押してもらっちゃったりして。歩こうか?」
等と、押してくれている若い看護師さんに話しかける。
「いーの。手術の前はこれに乗るお約束なの!。」
なーる・・・。
手術室の前で、手術担当の2人の看護師さんに身柄を引き渡される。
手術担当の看護師さんもやはり若く、緊張している私を癒すために、色々話掛けてくれる。
気を使ってくれているのがわかるため、私もそれに答え、オヤジギャグなどを言ってみる。
「いや~緊張するよね~。緊張、にっぽんの夏ですねぇ。」
「何言ってるんですか~もうすぐ冬ですよ~。」
「ちがうわよ!金鳥よ!キンチョウ!!。」
「あぁ、なんだ、そういう意味か~。招き猫さん、おもしろ~い。」
なんか、キャバクラの会話みたいだなぁ等と思いつつ、手術台に上がる。
はじめて見るあの手術用のライト。あぁ、テレビで見るのとおんなじだぁ。
そして、例のゴムの手袋をはめながら執刀医の先生の登場です。
「どうする?局部麻酔で手術中に起きている事も出来るけど、寝てもいいよ。」
「えっと・・・どうせなら寝させてください。」
「うん、じゃ眠剤入れるよ。」
看護師さんは、皆やさしいなぁ。そう言えば外来で会ったあの年配の看護師さんは、入院したら会えないんだなぁ。等と考える。
先生の「眠剤入れるよ」という言葉を最後に、ほんの数秒で私の記憶は無くなったのです。
私が目覚めるのは、その日の夕方の事でした。
私が目覚めると、お見舞いに来てくれた友達の顔がいきなり目の前に・・・。
「あっ!生きてる!ダイジョブか?」
「おお!お~!」
言葉にならない声とともに、再び意識が無くなる。
再び目覚めると、別の友達の顔が、やはり目の前に・・・。
「あっ!生き返った!どうだ?おい」
「余裕余裕!もう一試合いける。」
と言って三たび死ぬ。
次に蘇ったのは、もう夜の8時少し前。カミさんが一人残っていました。
「あ、起きた良かった。もうすぐ8時だから面会時間終わりだよ。あんた、さっき大暴れしていたよ。」
「うん。腰が痛い。みんな帰ったの?」
「帰った。腰が痛いのは、もうすぐ麻酔が切れるんだよ。私も帰んなきゃ。」
「・・・悪いな。」
カミさんは帰っていきました。幸い、私もすぐに眠りに付く事ができました。
私の人生で初めての手術の一日は、こうして終わりを迎えました。
つづく・・・・・。
う~ん、私が直接確認出来ないのが残念。。。
(σ_σ)ゞ イエッサー!!
最近の若い女性はわかりかねますが・・・。
少なくとも男は剃らないですよ。
いいじゃないですか、それも個性ですって!
日本人剃らないの!?
いや 本当どうしよ。今更知ってもね。
ま いっか。
そうですかぁ、小さい頃に手術・・・
それは大変だっただろうし、ご両親も心配でしたでしょう。
病院好き・・・う~ん好きな人は好きなんでしょうねぇ。
私はあまり・・・キレイな看護師さんがいれば、好きなんですが・・・。
いてっ!
私が変な事を言うと、ひまわりが天国からたらいを落とすんですよ~!
そそ、テレビと同じですよね~。
あのゴム手袋をぎゅっとやって出てくる執刀医とか
昆虫の複眼のようなライトとか・・・
変な所で感動してしまいました。。。
この時はもう、我が家はひっくり返っておりましたねぇ。
何せ妻は、この後私が入院している病院に転職してしまうという暴挙に出ました。
ある意味、我が家にとってのある程度の過渡期になったような気もします。
そそ、入院はいやなものですね~。
私もあまりしたくはありません。
数日であれば、合宿気分なんですけどね。。。
はい、だたまたまた続きます。。。
はい、まだまだまだ続きます。
もっとどきどきワクワクしてくださいね~。
最後は涙を流してもらおうと思っています。
かわいらしいムスコ・・・
もう会えないし、会う気もありませんけどねぇ・・・。
はい、まだまだまだ続きますよー!
この話は長いんです。。。
えっと、やっぱ命には代えられませんので、ご主人もきっと取る選択をしたと思いますよ。
次回書きますが、放っておいたらエライ事になっている所でしたから。
はい、私のはかわいいですよ~。
よろしければお写真お送りしましょうか?
はい、良かったよ~!
まぁ無事生還できた事はもうバレバレですから、言ってしまいましょう。
今だからこんな風に笑い話に出来るわけでして・・・。
えっと・・・剃りませんよ~。
男性は特に剃ったりはしません。
女性はたまに、そうされている方もいるようですね。
あ、アメリカに留学したネット友の女の子が言ってました。
アメリカの女の子はみんな剃ってるって。
ヒナタくんもアメリカナイズされておりますねぇ~。
小さい頃で、深刻な病名ではなかったのもあってか、
凄く楽しい入院生活でした<当時から病院好きでした(笑)
以前、手術室近くで働いていたこともあって、
最初はミーハー心で「TVと同じだ~」などと思ったことがあります(^^;
なんか大変そう・・・ってか大変だたんですよね^^;
アタシも入院経験あるので~二度と入院は嫌ですね★
で、
また続くんですねぇ・・・^^;
ドキドキ(わくわく)しながら、読ませていただいております。
かわいらしくなったご子息とはなかなか会えるもんではないですね^^。
昨日のブログを旦那に読ませたら
「俺だったら、3日間の間に逃げるぅ〜」っと言っておりました
剃毛ですか、かわいいって。。。
招き猫さんのは、かわいいんですねU ̄ー ̄U ニヤリ
僕は入院した事はいっぱいあるけど手術はないなぁ。←多分。
でも無事終わって良かったね。看護婦さんも優しくて良かった。うん。
えーと....。下の毛って皆剃らないの!?
僕生え始めたときから今に至るまで毎日剃ってるんだけど!!
ツルンツルンなんだけど!!普通は剃らないのか!!イヤイヤイヤじゃあ皆生やしてるの!?
謎だ!!だって銭湯行っても態々人のそんなところ見ないもん!!そっちに吃驚!!
お帰りなさい。。。
いえいえ、手術自体の苦労は、今から思えば序章でしたねぇ。
この後もっと恐ろしい体験をいたしました。
それは続きのお楽しみで・・・。
うん、背骨に一発打たれましたよ!
もういてーいてー!
その後眠剤で眠らされたって訳ですよ。
その麻酔が切れる時に、腰が痛くなるらしいですね~。
ようこさんも経験者ですね~。
経験者同士、大いに語りましょう!
お久しぶりに書き込みさせてくださいね。
苦労話を笑い話みたいに書けるってすごいことです。
やっぱり只者ではありませんね?
お風呂は右足からh…イタッ!
コホン。。。
腰の痛みわかります。
私も膝の手術したので。
そこでひとつ…全身麻酔にして正解!
半身麻酔って痛いよ、注射が。。。
あ、局部麻酔か…なら大丈夫かな?
んとね、下半身麻酔は背骨に注射するので釘みたいに太い針の注射されます。
半端じゃなくイタイです(T_T)
経験者は語る・・・
へえええ~さぶさんも医療従事者でいらしたんですねぇ~。
妻と同じお仕事なのでしょうか?
脳外と整形ですかぁ~。
妻の話では、大変って言ってましたよ。
ちなみに妻のひまわりは、自ら志願して透析室で針刺し職人やってました。
ご指名がかかるほど上手だったんですよ~!
術前って、本当にドキドキしましたよ!
何せ初めての経験で・・・
全然元気なのにストレッチャーで運ばれるのが、とってもこっ恥ずかしかったです。。。
かわいい息子さん・・・
写真お送りしましょうか?
いや、ただ単に寝返りをたくさんしていたらしいです。
術後は寝返りはしちゃいけないらしいんですけど、だめだって言われてもやってたとか。
起き上がって叫んだりとか、アルコール依存症のような症状では決してありません。
ご期待に添えませんで・・・。
そですね~。
手術は大成功だったようです。
脂肪が多かったので、縫い目が解ける可能性が高いって思われていましたが
なんとも無かったようです。
「あれがくっついたかぁ・・・」
と、執刀医が不思議がっていましたから。
はい、無くなっちゃったんですよ。
でも、無くなってから息子作ったんです。
残ってるほう、エライ!
コメントありがとうございます!
いえいえ、こんな事は少しも辛くはございません。
私自身の事ですからねぇ。
この6年後の一昨年、自分の命を絶ってしまおうかと思うほどの辛さを味わいました。
前に書かせていただいた記事です。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=135567&aid=2159114
今回はそんな悲壮感は表現しないように、書かせていただいております。
それも私であり、オヤジギャグを連発するのも私だったりします。
こんなヤツが書く闘病記ですが、続きもご覧いただけたら幸せです。。。
うん、今回は笑い話で済まそうと考えてるんだ~。
こんな話を読んで、癌という病気をもっと知ってもらえたらって思う。
治療法が確立されている癌ならば、恐れる事はない。
ただ、妻の例があるからねぇ・・・。
本当に私がこの記事で言いたかった事は、最終回で書く事にします。
最後まで読んでね。。。
ほぼ術後の患者さまでしたので、術前の患者さまとお話する機会はあまりなかったですねぇ
でも手術前はナーバスになるでしょうねぇ
自分だったらと思うとちょっと想像できない・・・。
今となっては笑って話せることになっているでしょうから、それはよかったですw
つるつるしたかわいい息子さんにもまた出会えたようですしwww
だって、意識うっすらで本人覚えてない中で・・・何したんだろう?
う~~ん、そこだけ気になるな^^;
なんだかんだ言っても、手術にはリスクが伴うので
無事生還してよかったよ^^
そんで、なくなっちゃたですかね!?
ですよね。 ( ̄△ ̄;)
大変な経験をしてたのですね
いつも元気で明るいからから想像もしてませんでしたよ
8年後にオヤジギャグ全開でいられて良かったです
これからもバリバリおやじギャグでいてくださいね
ひまわりさん どんなに心配な夜を過ごしたかな・・・長い夜だったね。
>「いや~緊張するよね~。緊張、にっぽんの夏ですねぇ」
そんなこと言えてしまう ねこぴょんが大好きです!
いつでも あなたはそんな人ですね 生きててよかった!((*´∀`))ウキャキャ