“被災外”支援者マニュアル(石武丈嗣作製)2-1
- カテゴリ:日記
- 2011/03/16 22:22:48
4、献血活動
我々の血液を“提供”するという方法があります。しかしこれにも“注意点”があります。
重要なことは“血液は生もの”である、という考え方です。
重要なことは“血液は生もの”である、という考え方です。
2の物質提供の時にも書きましたが、“下手に生もの”を送ると大変なことになります。なぜなら“腐ります”からね。
体外で血液は数日しか保たず、使用期限が過ぎれば“破棄される”ということは覚えておいて欲しいことの1つでもあります。
つまり、最も大切なことは“交通網が復活するまで待つこと”
これが最も大切なことです。
“届けられなければ意味がありません”
特に献血の場合連続で血を抜くわけにはいかず、1回の献血でいえば、当分いけなくなるので注意が必要です。
“スピードよりも【確実】を”
これは本業の機械工の考えです。プロの機械工は、
“第1に安全を。第2に確実を。第3にスピードとコストを”
という考え方で動きます。
まずは安全を確保し、そして“確実な手段”で動くこと。
スピードなど2の次です。確実に届かなければ“意味がありません”
そのためには、“献血は交通機関が回復してから”の方が良いということです。
参考にして頂けましたら幸いです。
おそらく今日も交通機関は回復していないでしょうから、少々待たれる方が良いかもしれません。
それから献血先はいろいろとありますが、一番確実なのは“赤十字血液センター”を利用して下さい。
各都道府県に1か所ずつあります。一覧はこちらに乗っけておきます。
http://www.kenketsu.com/jp/j200c.html
5、節電作業
これは東日本の方々限定ですが、節電に協力してほしいということが挙げられます。
今回集めた情報は各差があるでしょうが、“3日〜1週間以上”は完全復旧が見込めなくなる可能性があるとのことです。
簡単に言えば、電力が足らず、被災地域が完全に停電してしまうという可能性があるということですね。
ですので、東日本の方々は“最低でも1週間”は“節電”に協力してほしいと、電力会社の方々が言われていらっしゃいます。
さて、それでは『節電ということは電気を消せばいいんだな?』と思っている方は、少しお待ちを。
節電の際に“最も重要”なことは、“瞬間的な電気使用量を抑えること”です。
これが“最も大切”です。
簡単に書けば、こういうようになります。
『電力消費のピークを抑える。』
ということになります。
例えば。
今の季節。寒いからと言ってエアコンを地域で一斉に使うと、瞬間的な電力は一気に増します。
そこでエアコンではなく、電気毛布やアンカを使うことで“電力を一時的に低下”させることが出来ます。
なぜなら、エアコンは使うワット数は1000W程。それに対し、電気毛布やアンカは60W程です。見ての通り15倍以上の差があります。
ただ電気を消すよりも効果的と言えます。
また、このような方法もあります。“電気消費の分散”という方法です。
これも具体例で言えば、炊飯器が良い例でしょうか?
炊飯器は炊飯をする。
つまり、炊き込むときに最も電力を消費します。その後の保温はそれ程“電力を消費しません”
ですので、炊き込みは夕方よりも前にやっておいて、ご飯の時までずっと保温にするという手もあります。
そしてご飯時には、他の料理を調理したり電子レンジを使うわけです。
これだけでも、多少の違いは出ます。
それから先ほどのエアコンでもそうですが、エアコンの“設定温度”を1度下げるだけでも“電力消費量は下がります”
具体的に言えば、1度下げることで“10%は消費電力を抑えられる”そうです。
また、誰にでもできそうなことは“待機電力”を下げることです。
待機電力とは、コンセントに接続された家電製品が電源の切れている状態(待機時)で消費する電力のことです。
つまり、テレビでも電源が着いていない状態でも“コンセントが刺さっていれば電力消費する”わけです。
実は言うと、家庭の消費電力全体の7%以上を占めています。
特に消費電力が大きいのは、テレビ、オーディオ、パソコン 、エアコン、DVDレコーダー、ビデオデッキなどです。
使わない時はできるだけコンセントを抜いておくことをお勧めいたします。
こういうことをしながら、電力を少しずつ節電していきましょう。
続く