Nicotto Town



1/21その2(モロッコの旅17)


不謹慎だと思われるかもしれないが、こういう時は意識して普段どおりの生活を心がけないとマスコミに躍らせれてしまう。
もう文は起こしてあったので、あと2回旅日記を続けることにする。
こんな日記でもちょっと一服になれば幸い。


ご主人は、おまけにと私に腕輪を1つ選ばせてくれた。

きれいな奴やかわいい奴もいくつもあったが、みんな私の手首には太すぎる。

フリーサイズの奴をすごく縮めてもぶかぶかなのだ。

その中に、留め金が羊の頭という奴があった。

意匠が面白いので「これにする」と言うと「それはただの金属だよ」と同じようなブレスレットを奥から出してくれた。

これは銀が50パーセントくらい混じっているのだそうだ。

 

近くのレストランでタジンを取り、家の庭に出て4人くらいでつつく。

レストランで食べると外国人料金で2人前100DHくらいになってしまうので、モロッコ人がテイクアウトしたんだそうだ。

そうすれば、みんなで40DHで済む。

面白いな。

 

お茶をすすると、もう3時半。

タクシーが通るのを待っていたら、雨が降り出した。

屋根の下でぼんやりしていると、風船に紐をくくりつけたものを持ったベルベル人の女の子が出てきた。

店主のいかつい顔のおっさんの子供だという。

お母さん似なのだろう、とてもかわいい。

大きな木の下で風船を弾ませて、一人遊んでいる。

お父さんも瓦のような顔をほころばせて一緒に遊びだした。

そのうちお兄さんらしい10歳くらいの男の子も来て、3人でバレーボール。

私やそこらの大人も時々混ざる。

 

豊かな生活っていうのは、確かにこういうものかもしれないな、と思う。

女の子は服も汚れているし、髪だってしばらく洗っていないだろう。

ここらの人は、タンスを持たないという。

着ない服はクッションカバーに押し込んで、中綿代わりにしてしまうのだ。

そのくらいほんのちょっとしか持ち物がない。

でもくるくると風船を追いかけられるし、それを見守る沢山の大人がいる。

お父さんやお母さんも暇な時は相手をしてくれる。

 

雨が激しくなり、霙になってきたので土産物屋に戻る。

行きのタクシーに頼んで帰りに拾ってもらい、オーリカを出たのは5時半。

途中、さっきは何もなかったところにうっすら雪が積もっていた。

なのに坂を下りていくうち、雪も雨もなくなってしまった。

雨はこれからマラケシュのほうに来るのだろうか。

 

620分、ホテル着。

7時にカフェで待ち合わせして屋台で食事した後、また飲みに行く。

イスラムの国でこんなに飲むとは思わなかったぞ。

今日なんて、それからディスコに行っちゃったし。

日本でもほとんど行ったことがないというのに…。

 

こっちのディスコはやっぱり違う。

10時過ぎに入ったのだが、10時半から30分、太鼓2人とチェロをビオラっぽく弾く人、それに女性歌手3人のステージがあった。

それがモロこっちの音楽風。

よく言えば肉感的、そうでなければ少々体の崩れた3人が音楽に合わせて歌いながら体を揺らせると、胸だけ、腰だけが揺れ、とてもセクシー。

その後は普通のディスコミュージックになったが、誰も踊らない。

ずいぶん経ってから女の子が4人くらいフロアに出て踊ったけど、みんなしとやかに体を揺らすだけ。

そういえば、ここはイスラム教の国だった。

きっとこの場所に来て音楽を聞いている、ということ自体がすごい冒険なんだろう。

またタクシーに入れてもらい、11時半過ぎに宿に帰った。

  




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