①どうして私たちは避難しなければいけないの？（原因事実）

②どのくらい危険なの？（被害拡大予測）

③どうすればいいの？（実現案提示）

この３つがなければ、安心して避難、復興はできません。

天気予報・・・外れることも多々ありますが、助かることも多いです。
例えば台風　①原因　②進路　③備え　

放射能・・・
①原因＝地震、原子力発電所　②放射能拡散　③避難

①地震・・・アスぺリティで地震が起こる。アスペリティという概念はここ10年程で定着した概念で、アスペリティ範囲や、破壊履歴、歪みの蓄積度合いを知ることが地震予知の第一歩。プレートがぼよよんと跳ねあがる図のみの理解で終わるのは少し古いので注意が必要。

原子力発電所・・・日本のプルトニウムがフランスの核兵器の原料になった可能性が高い。

＞原子力局長をやっていた島村武久さんという人が退官して、『原子力談義』という本で、「日本政府がやっているのは、ただのつじつま合わせに過ぎない、電気が足りないのでも何でもない。あまりに無計画にウランとかプルトニウムを持ちすぎてしまったことが原因です。はっきりノーといわないから持たされてしまったのです。そして日本はそれらで核兵器を作るんじゃないかと世界の国々から見られる、その疑惑を否定するために核の平和利用、つまり、原発をもっともっと造ろうということになるのです」と書いていますが、これもこの国の姿なんです。

②放射能拡散・・・せめて、１時間当たりのマイクロシーベルトではなくて、

aマイクロシーベルト×ｂ時間＝被曝量　で判断する。

例　福島市平均　１５マイクロシーベルト×２４時間×１０日（３月１１日～２１日まで）
＝３６００マイクロシーベルト＝３．６ミリシーベルト

※ただし２４時間ずっと外に居た場合。

一般人の法定被曝限度量＝『１年間で』　１ミリシーベルト
厳密には、日本の自然放射線量は　年間で１．５ミリシーベルトですので、
合計で２．５ミリシーベルトまで、ということになります。

※ちなみに放射線を取り扱う仕事をしている女性の限度量は、年間５０ミリシーベルトです。ちゃんと準備したりあと始末したりできるので。

いずれにせよ、一般人は１ミリまでです。法律違反して、安全と言ってはいけない。
テレビでは安全と言ってますから注意しましょう。

③避難・・・法律を忠実に読めば、年間被曝量が１ミリシーベルトを超えない地域まで避難しなければならないはずです。（国も東電も避難させなければならないはずです。）

今日の朝刊で、財務省が、原発避難の経済損失は「これまでに１兆円」と書いてありました。要するに、お金がかかるから、避難させない。のだろうと僕は思っています。

でも国民の気持ちは全然違うはず。
早く、安全に、元気になって欲しい。お金に代えられない！！

小さな善意ももちろん大事だけど、時間を争う危機に、善意の質も考えて行かなければいけないと想います。

今一番大事なのは、原因、被害拡大予測、避難の実現なのではないでしょうか。
国も東電もしない。
できるのは私たちの大勢の、事実に基づく声を届けることだと思うのです。

国と東電を動かせるのは、マスコミではなくて、みんなの声です。

そのためには善意の方向を、事実調査、報告と、多くの人が認める事実を広めることです。もう自治体の中には、政府を見限って町ごと自主避難し始めたところもあります。でも、大きな人口を抱える都市ほど簡単に自主避難できないのです。

もっと外部の人々が後押ししてあげなければ。

僕にはニコの外で大勢の仲間がいます。事実、広める、現場で動く仲間です。

それでもニコでこんなことをずーーっというのは、ニコが好きだし、被災地に友達がいるし、媒体になりえると信じているからです。