Nicotto Town


ピーターパンとさようなら*


そして、猫はいなくなった。




 
 猫が一匹、消えちゃった。

 可愛いしろ猫、おんなのこ。

 他の猫達、悲しんだ。

 猫の仲間の、紅一点。

 いつも一番、綺麗にされて。

 主人の仲間に誉められて。

 注目の的、だったのに。

 しろ猫どこへ、いっちゃった?



 猫の二匹目、逃げ出した。 

 たった一匹の、三毛猫だった。

 他の猫達、驚いた。

 主人は三毛猫大好きで、

 いつも一番、お気に入り。

 おいしいご飯と、暖かい寝床。

 そして優しいご主事様。

 何が不満と、言うのだろう?


 
 猫の三匹目、泣き出した。

 毛並みの綺麗な、黒猫さん。

 他の猫達、訊ねたら。

 黒猫真実、喋りだす。

 「最初のしろ猫、売られていった。

  だからいなくなったんだ。

  逃げた三毛猫、感づいた。

 だから家から、出ていった。

 主人がさっき話してた。

 次は、僕の番なんだ。」


 
 そのとき部屋の扉があいて、

 猫達の主人、やってきた。

 優しい笑顔で黒猫を抱き、

 そのまま部屋から出て行った。

 もう黒猫は、戻らなかった。

 もう黒猫は、戻らなかった。


 

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2011/03/30 07:14
⇒零奈★ロックベル 様。

ご想像におまかせしますw
幸も不幸も貴方しだいってことで。

⇒羽炎 様。

きっと、狭い空間に息が詰まっちゃったんでしょうね。
青空を見ていてほしいです。
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2011/03/28 09:55
どこにいったんでしょうかね・・・

旅立ったのかな、広い空を世界を見に行ったのかな

猫は帰ってこないですもんね
犬は帰ってくるけど・・・
自分の家族を失うのは辛いと思います
私も泣きます・・・
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2011/03/26 22:53
猫に何があったのかしら…



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