原発事故に関する独自の情報源について
- カテゴリ:日記
- 2011/03/27 18:56:16
政府・東電発表以外に、
私が比較的信頼を置いている情報源を紹介しておきます。
原子力資料情報室
故高木仁三郎さんが始めた、
市民のために原子力・原発情報を提供しています。
情報室の組織自体は小さいのですが、
情報室独自の情報の集積度は高いです。
このHPの 「被爆をさけるために」 「放射線被曝を考える」
という項目は、
デマや風評に流されないためにも、
とはいえ、
政府・東電の発表・解釈から自立して、
独自の対応・対策をとるための指針になるでしょう。
http://www.cnic.jp/
なお、このような時機だからこそ、
次の本を読んでみることをお勧めします。
高木仁三郎『市民科学者として生きる』岩波新書1999
自分だけの、刹那的な安全・安心を考えるのではなく、
(私たちの刹那に安楽を求める姿勢が、
杜撰な原発施設を増やし、稼働させてきたのですし、
その事を私たちは知らずに、あるいは黙認してきたのですから)
皆の、将来を見越した安全・安心を考えたいと思います。
(他の先進科学、例えば遺伝子操作作物なども同様です。)
グリーンピース・ジャパン
ここは逆に世界的なネットワークを持ち、
環境問題に対して積極的に情報発信と行動してきた団体ですので、
独自調査を行うだけの力がありますし、情報発信力もあります。
私も、しばらくこまめにチェックしてみようと思っています。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/
チェルノブイリ子ども基金
ここも小さな団体で、HPの更新すらなかなか進まない団体なのですが、
放射線被曝が人体に、特に子どもにどのような影響を与えるのか知る上で、
参考になるでしょう。
http://www.smn.co.jp/cherno/
日本チェルノブイリ連帯基金
こちらは医師を中心とした、チェルノブイリ事故被災者に対する医療支援活動です。
早速、南相馬市に入ったようです。
http://jcf.ne.jp/index.html
ともかく、チェルノブイリ事故は1986年に起きましたが、
25年経った今でも、その問題と影響はつづいているのです。
取り急ぎ、情報まで。
先週までドイツでテレビを見ていた私ですが、
事故が起こって約一週間の間、
ドイツの天気予報及びニュースは
ドイツ気象庁の放射能拡散予想を、
まず真っ先に流していました。
つまり、ドイツの天気予報は
ドイツ国内の天気予報からではなく、
宮城県や福島県の天気予報、
特にその風向き情報からスタートしていたのです。
その情報はドイツ気象庁だけでなく、
http://www.dwd.de/
「原子力資料情報室」でも確認することができます。
http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=1056
そもそも、この情報源は、
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI:スピーディ)と呼ばれる
文部科学省原子力安全課原子力防災ネットワークが発表しているものです。
しかし、この情報の存在を日本政府と日本メディアは紹介したでしょうか。
また、原子力資料情報室のメッセージや記者会見は、
日本のメディアにどれだけ流れたのでしょうか。
原子力資料情報室の発表や情報、そしてリンク先は、
情報を入手する上で、とても役立ちますので、
改めて紹介しておきます。
原子力資料情報室ホームページ
http://www.cnic.jp/
福島原発事故の特設ページ
http://www.cnic.jp/modules/fukushimaNPP/
被爆の危険性は様々な要因が絡みますので、
降雨や風向きだけで一喜一憂するのは早計です。
パニックに陥ったり、買いだめに走ったりするのは、
不必要な混乱を生むだけですが、
そのためにもしっかりした知識と自分自身の判断を持つ必要があるでしょう。
ですから、この機会に、
放射線被曝の危険性や原発と共に暮らすことについて、
私たちは少し勉強すべきだと思います。
青森県六ヶ所村にある核燃料再処理施設が稼働始めた段階で、
原発一年分の放射能を一日で排出する社会に私たちは生きていたのです。
今の状況はとても深刻ですが、
それは何も今、始まったわけではありません。
私たちが知らないでいた、あるいは知ろうとしなかっただけです。
イタリアから、ありがとうございました。
市町村や政府が経営し、
被災者を受け入れている避難先、
例えば公営住宅などは、
原則、市町村や警察署が発行する罹災者証明が必要なところが多いです。
このような対応は間違いではないでしょう。
家屋を失い、緊急支援を必要とする人をまず優先すべきでしょうから。
しかし、罹災していなくても
小さな子どもや妊娠中の女性のいる家庭ならば、
自主的に避難しても、
なんら間違いではありません。
環境に放出されて、
初めて測定値は変動しますが、
環境に放出された時点で、
人体はすでに少なからず被爆しているからです。
「原子力資料情報室からのメッセージ(2)」は、
その危険に触れているので御一読ください。
問題はそのような人を受け入れてくれる先があるかですが、
例えば「ナマケモノ倶楽部」という環境運動団体の
メーリング・リストでは、
一時的「逃げる」という選択肢を生み出そうとする呼びかけが行われました。
私が佐渡の情報を知ったのも、そのMLからです。
呼びかけ文はこちらをご覧下さい。
(ナマケモノ倶楽部の元世話人、辻信一さんのブログです)
http://keibo.sblo.jp/
この呼びかけに応えるように、
例えば、渋谷・代々木公園などで
朝市を開いているアースディ・マーケットなどでは、
被災者ホームスティのページを開設しています。
http://www.earthdaymoney.org/topics_dt.php?id=390
このような情報を必要としないのであれば、
それに越したことはありませんが、
もしもの時の情報として、
頭の片隅に留め置いてください。
また避難したいにも関わらず、
それができずにいる人がいるようでしたら、
このような活動があることを伝えてあげてください。
参考に致します。
http://www.dwd.de/
(ページ中頃です)
実際の被災地の人々が信じているので
本当は避難したほうがいいのに
汚染された土地にまだ残っている人も
たくさんいらっしゃいます
政府は避難指示を出すと、保障しないといけないから
今以上に避難命令を出すことはないと思いました
情報ありがとうございます^^
あとからじっくり拝見します
七つ森書館から刊行されています。
脱原子力を唱えていた方なんですね。
さっそく大学図書館にその本の予約を入れちゃいました^^v