空想力
- カテゴリ:自作小説
- 2011/04/01 17:45:18
空を見上げると…
小さな女の子がクルンと可愛く空中バク転。
きっと、あの娘はイイ感じに成長するだろう…。
そんなことを考えながら、ふと思い出したのは、
一匹の真っ白なウサギさんのこと。
多分、「君は白いんだよ?」と言われると全力で否定するだろうから、
どうせなら「ブチでも可愛いんじゃないの?」とでも言ってあげようか。
透き通った空の水色に、スッと差し込んできた夕焼けのピンク。
ざわつく心を抑えながら見守っていただけの私は全ての真実を知ることはない。
けれども…。
それは憧れにも似た嫉妬心だったのか?
きっと無関心ではいられないという事実に意味があるということなのだろう。
それは…
いつも答えは自分の中にあって、ただ聞きたくなかった言葉を貴方が発しただけ。
今まで思わぬ嬉しい気持ちを教え続けていてくれただけに、
いつしか与えられることが当たり前になっていたの?
決して振り向かず、触れることさえも叶わない存在だと、
改めて自分に刻み込むための…決断。