Nicotto Town


ピーターパンとさようなら*


僕の独白。





僕は、いつも諦めていた。

僕は、絶対に変われない。

世界は、こんなものなんだ。

そうだよ。

失敗してしまうくらいなら。

絶望してしまうくらいなら。

破壊しか出来ないのなら。

なにも、しないほうがいい。

挑戦なんか、しないほうがいい。

夢なんか、幻想に過ぎないんだから。

実体の無いものを夢だというのだから。

くだらないと、吐き捨ててしまおう。

それが利口なやりかたなんだ。

これが間違いのはずがないんだ。

そうやって、

ずっと、自分に言い聞かせて。

ずっと、自分に暗示をかけて。

ずっと、自分を騙してたんだ。

世界のなにもかもから、逃げていたんだ。


頑張っている奴らを見下して。

余裕のふりして追い詰められて。

心が壊れそうだった。

心が壊れる寸前だった。


だけど。

そんな僕を救ってくれたのは、

最低な僕を変えてくれたのは。

隣で笑って支えてくれた、君なんだよ。

君に会って初めて、

人を信じてみようと思えた。

夢を見てもいいんだね、って思えた。

君は、単純な生き物で。

他人を簡単に信用して。

他人の痛みに敏感で。

他人に酷く優しかった。

そんなんだから、

過去にはいろんな辛いことや悲しいこと。

たくさん体験してきたはずなのに。

いつも笑顔で。

ずっと笑って。

全て赦して。

そんな性格の所為で損ばかりしているって気づいてるくせに。

直そうとは思わないほどの馬鹿で。

なのに、誰よりも強くて。



単純で、馬鹿で。

夢見がちで、お人好し。

もう病気の域だよね、ってくらい。

以前、僕が見下していたものの塊。

だけど、今、僕は

そんな君が好きだなんて、笑っちゃうよね。

もっと笑えるのは、

過去の僕は

弱いくせに強いと信じ込んでいた、ということ。

君のほうが弱いんだと、思っていたこと。

馬鹿は自分だと、知らなかったこと。


『 君が居るから僕が在るんだ。

  君なしじゃ、僕は僕じゃなくなる。 』

ありふれた、陳腐な言葉。

まさか僕が使うことになるとは思わなかったよ。

でも、ほんとにそうだよね。

君が居なかったら

僕はこの広い世界を知らずに死んでいたし、

幸せということも感じなかった。

君に会えて、本当に良かったよ。


・・・ねぇ、眠っちゃったの?

んー、まぁいいや。

いま言ってやろう。

ずっと言えてなかったから、さ。

お礼。

いつも、ありがとうな。

感謝してる。

一緒にいてくれて、ありがとう。

優しくしてくれて、ありがとう。

好きと言ってくれて、ありがとう。

僕も好きだよ。

きっとずっと。

君が一番、好きだよ。

           って、聞いてないか。
                     
                     ・・・オヤスミ。

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2011/04/04 10:10
⇒♫奏音 詩羽♫ 様。

気に入っていただけたようで、嬉しいよv
いいよねー。
君 も少しだけ意識があったりするんだよ、きっとw
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2011/04/02 22:55
なんかすごくほわってする(*´ω`*)
相手が聞いてないときに言うって、いいよねぇ~
沖田さんのラストみたいな感じ?ww



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