前漢(西漢)・採用制度
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- 2011/04/04 11:05:20
武帝以前からの官吏採用制度は、ある一定以上の役職にある官吏の子を採用する任子制だった。
一方諸侯王・郡守などが地方の才能・人格に優れた人材を中央に推薦する制度も併用されていた。
武帝期に郡守の義務とされ、郷挙里選制となる。
推薦する基準には賢良・方正・諫言・文学・孝廉などがあり、採用された人材を賢良方正と呼ぶ。
これら賢良方正は首都長安の太学と呼ばれる学問所に集められ五経博士による教育を受け、官僚として巣立っていった。
しかしこの制度はまず初めに有力者の推薦を必要とするので、次第に推薦されるのは豪族の子弟達だけになっていき、豪族が権力を獲得するための道具に利用されるようになっていった。
後漢になるとその傾向はますます強まり、宦官と豪族達との争いを引き起こすことになった。