『異物混入』のクレーム ほんとにそれって異物？？
- カテゴリ：30代以上
- 2011/04/07 02:50:56
長く冷凍食品などの業務用食品を扱う仕事をしていると さまざまな
クレームに遭遇するものです その中で特に最近多いのは
『冷凍野菜（特に葉物）に異物が混入していた』と言うものです☆
冷凍の野菜は近年の冷凍技術の進歩と日本メーカーの工場の海外
進出とが相まって量的にも種類的にもかなり幅を利かせております
殊に『大量調理』を必要とするお弁当や惣菜の類に使われる野菜は
ほぼ１００％が冷凍だと言っても過言ではないのではないでしょうか？
もちろんそのことに何らかの問題があると言いたいわけではないです
『ブロッコリーに羽虫が混入していた』 『千切りの牛蒡に糸状の物が
混入していた』 『ほうれん草に髪の毛が混入していた』etcetc・・・
もしも以下の様なことをそのお客様に言えば角が立ちますが
『葉物野菜につく羽虫は異物でしょうか？牛蒡に混った糸状の物は
牛蒡の皮でした 髪の毛は人毛でもちろん無害です』
と言いたくなるのは勤め人としては不遜でしょうか？
そして昨日のクレームは
『ブロッコリーがいつもより色目が黒っぽい気がするが大丈夫か？』
と言うものでした☆ 冷凍の餃子に農薬が意図的（？）に混入された
と言われた当時のことを忘れてはいませんし 今は今で放射性物質
が検出された野菜云々などと言う情勢ですからね 『アホちゃうか』と
スルーしてしまうことはできません☆ けして無視はできませんが・・・
葉物野菜に虫がつくのは当り前のことですし 物が自然物か人口物
かぐらいは料理人ならわかるでしょう？ まして人毛が混入した食物
を食べたからと言って病気になった人の話など聞いた事がないです
世の中が平穏無事ならば『どんな小さな瑕疵も見逃さない態度』は
立派なことかも知れません（効率的かどうかはこの際考慮しません）
しかし世の中は今あらゆることが騒然としております それを言って
はいけない立場のジオではありますが
『これからはそんなことを問題にしてはいられなくなるのでは？』と
言いたくなってしまいました(；-_-) =3
ここまで読んで下さったお心の広いみなさん ご苦労さまでした☆
何のオチもございません ごめんなさい ただの愚痴でした・・・
業務用冷凍食品における近年のヒット商品のひとつに
【完全に骨取りされた魚の切身】と言う物がございます
『魚の切身に骨があるのは当たり前』なわけですが その常識を覆した
まさに【ナポレオンの卵】並みの商品で今や業界では【骨無し魚】と呼ばれております☆
我々業界人に置きましては今更その言葉の面妖さを指摘する者とてありませんが
この世に『骨の無い魚』なんぞと言う物があるはずは無いのです それなのに
一部上場企業ですら堂々と『骨無し魚シリーズ』などと銘打って販売しております☆
そんな業界でございますから
『おたくの魚の切身に骨があった クレームだ！！』と言うことが起こるんですね～（苦笑）
それは確かに【骨無し】を謳ってるんだから骨があってはクレームの対象ですから
そのお客様の言い分は正しいのですが・・・それでも『何かがおかしい』と想いませんか？？
『浜の真砂は尽きるとも世にクレームの種は尽きまじ』
この世には確かに製造者の側に問題のある不良品は多々ございます ジオの意識においても
『クレームがあった場合は誠心誠意原因を究明し謝罪すべき場合は真摯にと謝罪する』と言うことに
何のブレもございません☆ しかしできることならば『電子レンジで飼い猫をチンするような輩』と
販売者（製造者）と言う立場で相対したくはないと言うのが本音でございます(；-_-) =3
最後になりましたが『人毛の混入は嫌です～☆』と言うご意見が多数あったことに
少なからずショックを受けております 実際の処食品製造における諸問題の中で
『人毛の混入防止』は永遠の課題の様なものでございまして
『人毛の混入を防止するために製造ラインに携わる全てのメンバーを坊主頭にすべし！！』と言う
【ファッショ】の様なジョークを飛ばす業界人までいる始末でございます☆
皆さまの貴重なご意見 ほんとにありがとうございました＾＾
昔は十人十色と申しましたが・・今や一人十色な時代
本当はさほど気にされてないようでも、あらゆる情報に影響されるのか
持論と旨く混ぜ合わせてクレームに結びつけるプロフェッショナルもｗ
そいえば・・「饅頭に石みたいな異物が入っていた！食べてしまった」
と、たいそうお怒りな話もありました。
結果、お客様の「差し歯」だったんですけどね～＾＾：（笑）
有機の食品を扱っているので虫のクレームは日常茶飯事です。
レーズンに果梗（実にくっついてる小さい茎）とか葉っぱが入っていただけでも
大事になったりします。
安全な食べ物という意味のとらえ方が間違ってる人がいっぱいいますよね
『懐疑的ではあるけれども、食品に関する知識がない』のでその解決手段としてとりあえずメーカーに
問い合わせてみる、という流れなんではないでしょうか？
自然物だから虫がつく、というのは消費者からしたら虫つきの野菜は不良品の部類に入るような感覚なの
ではないですか。「虫なんて取り除くのがあたりまえ」くらいに思っているかも。
以前聞いた話ですが、アメリカで飼い猫を電子レンジだかオーブンだかに入れてチンしたら、
当たり前ですがその猫は死んでしまったそうです。
で、猫の飼い主が「おたくらの商品のせいでウチの猫が死んでしもうたやないか！どないしてくれるん！」
とその会社を裁判で訴えたんですって。
で、裁判で争った結果、その猫の飼い主が訴訟に勝ち、多額の賠償金を勝ち取りました。
この飼い主が勝った理由が『「この製品の注意書きには、猫を暖めてはいけないと書いていなかった』
だからだそうです。こういう断り書きをしなかった会社に責任があると。
とても腑に落ちない話ですが、これ実話です。
こういう世の中なので、やはり野菜にも
『自然物ですので虫や人毛、その他異物が混入している場合がありますが、人体に害はありません』
という断り書きをあらかじめつけたらいかがでしょうか？
断り書きがついていれば消費者も「そういうもんなのか」と納得してクレームが減るかもしれませんよ。
綺麗な野菜ほど、農薬たっぷりで作られている事を知らないのかしら。
クレーマーさんにクレームつけてみました＾＾
でも、髪の毛は害はなくとも、やはりまずいでしょう。
すいません。。とあやまっとくのが１番です＾＾と思います。
ただこれもある程度は仕方ないとは思います。
といっても、冷凍食品に人毛？聞いたことないですな。
まぁ、髪の毛の混入と言うのは牛蒡の皮とか羽虫とは多少問題が異なるかとは思うのですが、これってある意味典型的な、＜＜日本だから絶対許せないけど、海外だったらまぁ仕方ないかなぁ＞＞ と思ってしまう類のことではないかと。
NZもオーストラリアも、ドバイもカタールもそしてブルガリアも、スーパーで売っている野菜でも完璧な形で虫もついてなくて、なんていうものは見つけられません。 トマトなんて完熟過ぎて半分つぶれていても平気で売ってます。
きゅうり一本◎◎円（まあ通貨はそれぞれの国で違いますが）と書いてある陳列棚のきゅうりの大きさも太さも千差万別、消費者のそれぞれが、 ＜自分はこの形のきゅうりが◎◎円の価値に相当すると思う＞ と言うのを自分の責任で考えて購買するのです。
最近日本（日本人かな）は、自分で考えて行動する、ということができなくなってしまったなぁ、と中東で時にはずるく、時には愛らしく、たくましく生きている他国の人々を見るにつけ思ってしまうわけです。
コレは、もう、全ての逆の立場で起こる齟齬ですよね～
経営者と雇用者 生産者と消費者 販売者と消費者 設計者と製造者
医者と患者 カメラマンとディレクターｗ
同業者同士だと「そうなんだよなぁ～～～参っちゃうよまったく！」って
成るんですけどもね～～
タブン東京電力の原子力担当の人も、関西電力の原子力担当の人と飲み屋に行くと
「しょうがんねぇよなぁ～漏れちゃったモンはよぉ」「だよなぁ～～」と
言ってる筈！
あ、因みにジャッカルは 何も文句も言わずに次から買わなくなる、販売者からしたら
怖いタイプの消費者で御座います(*ﾟ∀ﾟ)
冷凍野菜のよさは、「一定価格で一定量を確保できる安定さ」ことと「（洗う、切るなどの）基本的な処理が済んでいる便利さ」にあると思います。
虫や人毛は「安全」に問題はないかもしてませんが、商業食品を加工する上では「便利さ（清潔感・好印象の維持のための）」には欠けると言えます。
家庭での料理でも、冷凍野菜は洗わずほぼ鍋に直行になるわけで・・・
虫や知らない人の毛が入っていたら、食欲は失せます＾＾；
・・・まぁ、細かいところ目くじら立てないでよ・・・と言う気持ちはわからなくはないんですがね＾＾；
親が庭で野菜を色々作り、それを食べながら育ったので、
結婚して都市部に越した時にあまりにも回りの人の
野菜に対する反応が神経質なのが気になりました。
私にしてみたら虫が一匹も寄り付かない野菜のほうが
「病的」であり、食べたくない部類のものですから・・・・
今は不格好な農家直送の野菜コーナーみたいなものが
あちこちのスーパーで展開されていて、虫がついたり
してると嬉しくなったりします。
（もちろん食べる時は虫はきれいに洗い流しますけどね）
でも、髪の毛に関しては家族以外のものは抵抗がありますね。
どんな人のものなのか・・・もしかしたらものすごく不潔だった
人のものかも知れないですし・・・・
だんな実家からの野菜にはこれでもか！ってくらい虫がついてるので
あまり気にはしませんが髪の毛は・・・・無害でもちょっと気持ち的に嫌です、
でも放射能に比べたら確かに可愛いもんです。