4月期小題「桜」/不忘の桜
- カテゴリ:小説/詩
- 2011/04/07 14:32:23
僕は今、土手沿いに植えられた桜並木の下にいる。
見通せる道の先まで続く長い長い桜並木だ。
土手には所々に亀裂が走っていて、中には傾いた桜の木もある。
本当は綺麗に並んでいるはずなのに、まるでそこだけ列からはみ出した子供のような感じがした。
まだ5分咲きながら、今年の花びらは薄っすらと黒ずんで見える。
花が咲くよりも早く、乾いた汚泥が桜の木を覆ったからだろう。
それでも桜は日々花びらを広げようとしているのは分かる。黒ずみながらも本来の白い姿を徐々に大きくしているからだ。
僕は生涯この風景を忘れないし、きっと忘れられないだろう。
マスクをしながら見つめているこの風景を!
でもきっと来年はピンクを帯びた白い花が咲きます^^
忘れちゃいけない事ってわかるけど、
悲しい色の桜は、お花もつらそうに思えます。
今年が笑えない悲しい桜でも1年後には笑顔の桜に会えるのかな?
桜も頑張ってるんですよね。
人間さんも頑張らなきゃ。
浦安の被害も大きいですね。
北海道は、さくらの時期はちょっと先ですが、
読んでいて、ちょっと涙目になってしまいました