薬籠中物
- カテゴリ:勉強
- 2009/04/13 10:32:22
薬籠中物(やくろうちゅうのもの)
意 味: 薬箱の中の常備薬。
転じて、いつも手なずけておき、味方として自由に働かせられる人。
解 説: 「薬籠」は薬箱のこと。
「自家薬籠中の物」という形で用いることが多い。
出 典: 『旧唐書(くとうじょ)』 狄仁傑伝
故 事: 仁傑は多くの人材をひき立て武后に推薦して用いさせ、
その数は姚元崇ら数十人に及んだ。
みな仁傑を尊敬してその門に集った。ある人がいった。
「天下の明果珍宝がみんなあなたの家にありますね。」
仁傑はいった。
「賢臣を君にすすめるのは国のためです。 私情からではありません。」
この仁傑が重用した人の一人に、元行沖という、
博学で万事に通じている人材がいた。その行沖があるとき仁傑にいった。
「あなたの門には珍味がたくさんありますから、
食べ過ぎて腹をこわさないよう、
私のような薬の粉末みたいな人物も加えて下さい。」
仁傑は笑って答えた。
「とんでもない。
君は私の薬籠中の物だ。(吾が薬籠中の物なり)
一日もなくてはかなわない大切な人物だよ。」
英 訳: master;
be at home 《in》;
get complete control over sth;
get sb under one's thumb.〈丸め込む〉
句 例: パソコンを自家薬籠中物とする。
参照:四字熟語データバンク
今のご時勢、
「味方として自由に動かせることが出来る人を手元に置いておく」
っていう余裕が無いのですよねぇ┐('~`;)┌
だって、「いつも手なずけておき、味方として自由に働かせられる人」がいないから!