「ど～もー、ジミーボーヤで～す！」
「ど～もー、ボビーボーヤで～す！」

「へい、らっしゃい！ 今日は、どんな感じにいたしましょう？」
「そうですねぇ、イキがいい感じかなー？」

「はいよ！ じゃあ、”今どきの 若手芸人風” で、どうでしょう？」
「いいですね！ でも、オイラ、辛いの苦手なので、さび抜きでお願いしま～す」

「こんな感じで仲良くやってます、ジェイビー（ＪＢ）ブラザーズですよ～」
「そーですよ～、ダブル ボケのＪＢブラザーズです～」

「と、言うわけで、ボビーボーヤは、何かやってみたいアルバイトある？」
「オイラは ねぇ、コンビニの店員をやってみたいなぁ」

「じゃあ、やってみようよ！ オイラが、お客をやるね」
「じゃあ、オイラは、店員ね」

「ウィーン」
「Ｇｕｔｅｎ Ａｂｅｎｄ～！」

「え？ 今、なんて言った？ ふつうに、いらっしゃいませ～！ で、いいからね？」
「あ、日本のコンビニでいいの？ ウィーン って言うから、ウィーンのコンビニの設定かと思った～」

「ウィーン って、自動ドアの開く音だからね！」
「あ、そうなの？ まぎらわしいね」

「では、もう一度」
「じゃ、入ってきてね」

「ユフィーン」 （湯布院？）
「よぉきなすったのぉ～！」 （大分弁？）

「（え？ どこのコンビニ？） まぁ、いいや。 おにぎりと、牛乳と…。 じゃ、これください」
「はい。 おにぎりには、お箸をお付けしましょうか？」

「え？ いらないです。 手で食べますから…」
「え！ お客さん、顔に似合わず、ワイルドですねぇ～」

「え？そうですか！ それほどでもないですよ？」
「牛乳は、温めましょうか？」

「え？ 温めなくてもいいです…」
「え！　ジミーボーヤは、牛乳を温めないで飲むと、お腹がグリュリュって、なっちゃう人でしょ！」

「そうだけど、コンビニの店員さんが、そこまで心配してくれなくてもいいですから！ 家に帰ってから
　温めて飲みます。 だから、レンジでチンしないで！」
「張り合いのない、お客さんだねぇ…。　あ、この、とろりんシューには、ストローをお付けしましょうか？」

「え？ シュークリームにストローをさして吸うの？ 吸えそうだけども…。 いらないです！」
「何でもかんでも、拒否する人ですねぇ」

「ねぇ？ ボビーボーヤは、サービス過剰みたいよ」
「そうかなぁ。 これが、普通だけど…」

「じゃあさ、いっそのこと、家庭的なコンビニをやってみる？」
「え？ 家庭的なコンビニ？ おばあさんが店番してるとか？」

「いいねぇ！ じゃあ、オイラがおばあさんをやるから、ジミーはお客さんで入ってきて」
「うん。　ガラガラガラ」

「これこれ、店先でうがいをしないでおくれ」
「え？ 入り口の戸を開ける音ですけど？」

「おぉ！ しばらく見ないうちに、大きくなったのぅ！ この間まで、坊やだと思っていたのに…」
「え？ 今も、ボーヤですけど？ それより、ばあちゃん、棚にあまり物がないけど、大丈夫？」

「何を買いに来たんだい？」
「ええとねぇ、おにぎりと、」

「正子さーん！ おにぎり、握っとくれ～」
「え？ お嫁さんが、その場で作ってくれるの！ ありがたいねぇ！　あと、牛乳と、」

「慎一！ 牛乳、搾っとくれ～！」
「え？ 息子さんが、裏で飼ってる牛のお乳を搾ってくれるの！ 新鮮でいいねぇ！」

「他には、何かあるかい？」
「シュークリームは、あるかなぁ？」

「あぁ、そういうハイカラなものは置いてないねぇ。 芽キャベツならあるけんど」
「え！ 芽キャベツって！ ある意味、ハイカラだよ！ ばあちゃん！」


「って、かなり話が脱線しちゃったね？」
「あ、ほんとだ。 ”やってみたい、アルバイト” って、テーマだったのに！」

「どうする？ やり直す？」
「うん。 タイムマシーンで、過去に戻って脱線を阻止しよう！」


～　～　～　～　～　～　～
 過去にタイムスリップ中！
～　～　～　～　～　～　～


「じゃあさ、いっそのこと、家庭的なコンビニをやってみる？」
「え？ 家庭的なコンビニ？ おばあさんが店番してるとか？」
「今どき、そういうコンビニは、流行らないよ」
「うん。 普通のコンビニに しようよ」

「え？ふつう？ えぇー、只今、ＪＲコンビニ線は買占めの影響により一部区間で、不通となっております。
　詳しくは、ホームページをご確認ください…」
「あはは！ それは、ふつうはふつうでも、違うふつうだしー！」
「な、何その、ＪＲコンビニ線って…？」
「あはは、おもしろいけどー！」

「じゃあ、オイラ、駅員をやるね」
「それじゃ、オイラは、キヨスクの店員をやるよ」
「あぁ！ またしても、話がそれてしまっている…」
「ダメダコリャ！」

（過去に戻ったから、ジミーとボビーが、二人ずつになっちゃってるしー ＾＾；）