やったバイトの中で一番長かったのは新聞配達。
早朝、新聞にチラシを折り込んで出発。
今みたいに折込機が無いため、まったくの手作業。
そして、折込作業してもバイト代には関係が無い。
店の収入になるだけ、他のﾊﾞｲﾄ仲間もこれには不満だらけ。
配達は慣れれば、そんなに負担にはならないが、
朝４時過ぎに配達しても、怒られる家が一軒あったのにはマイった！
いつも、おじいさんが待ち構えていて、配達が遅いと文句を言いながら
新聞を受け取る。起きてからの時間を相当持て余しているようだった。
早朝のキレイな空気の中で、チャリンコを走らせるのは気持ちが良いが
天気の良い日ばかりとは限らず、冬の冷たい雨が一番身体にはこたえた。

次に長かったのはは、某役所の図書館。
朝、配達される蔵書を１時間程度整理すると、もう仕事が無い。
特殊な書物の図書館のため、来館者もほとんど無し。
たまに来る客というのは、館長のお茶のみ友達だけ。
ヒマをつぶすために書庫に入って本を読んでいたが、
技術関係の蔵書だけのため、面白くなかった。
仕事が無いことの辛さを十分思い知らされた。

３番目に長かったのは、ある出版社の倉庫。
マンガ単行本の出版がメインのため、返本されてくる本は
縁が汚れていることが多いが、それをグラインダーで削ってキレイにして
再度、出荷する。本屋で文庫本の大きさが違うのを見かけることがあるが
それは、削られて小さくなったことを初めて知った。
仕事の手が空いたときには、返本されてきたマンガ本を自由に読めたので
それなりに面白く職場だった。

他にもいくつものバイトをやったが、肉体系のバイトばかり。
やはり体力系は短期間でバイト代を稼げる！