Nicotto Town



人の余韻


ちょっとした知り合いの方がお亡くなりになった。
突然死だったと人づてに聞き
お花だけでもお供えしましょうという呼びかけに
加わらせていただいた。

歳の離れた方だった。
定年を迎える歳になっておられた。
ちょこちょこと話をした記憶がある。
その程度のお付き合いだった。
どこか人を遠ざける、というより、薄い壁を作って
そこから先はダメみたいな所があったように思った。
でも、人嫌いとかそんなのではなくて
むしろ好きだったのかもしれない。。


心臓が悪かったらしい。
男性で、よくあることだと思った。

お花を取りまとめてくださった方から
生前その人が書いていたエッセイを小冊にした物があるので
どうぞと戴いた。

ずいぶん前に読ませて頂いたことがあった。
夫婦仲がよさそうな、結構大笑いした内容だった。

他の方のお花の代金を立て替えしていたので
じゃあ食事でもとなって、集まった。

その前にエッセイを読んでおこうと思った。

仲のよさそうな夫婦の話がまたあった。
でも、最後の終わりに
妻には妻の、わたしにはわたしの、虚空があった。
で終わっていた。

次は、定年退職をし、家に一日犬と居て
パートに出た妻の帰りを待つ話だった。

定年退職し、白い胡蝶蘭の鉢を記念に貰い職場を出て
そのまま家に帰らず、ホームレスになる話もあった。

ああ…。きっといろんなしがらみから自由になりたかったんだろうなぁ
そんな感想を持った。

今日は集まった人の中に少しだけ詳しく知る人がいた。

退職後、アパートを借り
一人で暮らしていて、倒れ、発見も遅れた。

エッと思った。

仲の良いご夫婦の姿は願望だったのだろうか。。。

話に妻がたくさん出てきていた。
妻の傍らで眠るとホッとすると書かれていた。

現実は違っていたのかもしれない。
寂しそうな感じは、確かにあった。。
全部後から付け足しのように思い返すことばかりだけれど。

本当に寂しい人は
とっても優しい。
その分、人から遠ざかるところがある。
寂しさに気付く人も
それを知っているから踏み込めない。

そんな話をしてくれた人もいた。

人は基本的に孤独だと
わたしは思う。
だからこそ
ひと時
心を通わせていたいのだ。

そのひと時を糧に
生きてゆこうとする。

何があったにせよ
妻と暮らしていくことよりも
一人の方がよかったのか
望まなくてもそうなったのか。

でも、話には妻が必ず出てくる。
愛しているから
寂しいのか
愛を失ったから
寂しいのか

ぽつん。

そんな感じが残る。
本当の何かを誰にも語らず
逝ってしまわれたのか。。
本人が気付くよりも時が早くき過ぎたのだろうか。

少ししかお話したことない間柄だったが
いろんなことがわかる人という気がした。

離れた関係だからこそ
人の孤独に想いを馳せることができる。
近過ぎる方は
痛いであろうなぁとも思う。

どうぞ安らかにお眠りください。。
お疲れさまでした。。

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2011/04/29 01:28
よんで途中まで書いて、ふらふらちゅるので、帰ったのでした。

一人の時間が欲しかったのかな。。。
いままで人のために生きてきたと感じていたらば、きっと一人を過ごしたいとも思うでしょう。
仲が悪かったのか良かったのか、それってわからないものねぇ。。。

孤独であったり、痛みを知っていなければならないとは思わないんだ。
屈託がないのも、能力だもの。
人は、一人になりえない生き物だけれど、それでもやっぱり独りだわ。
おもしろいもんだ。
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2011/04/29 00:53
今日、検査結果が出ました。「左右冠動脈に有意な狭窄病変を認めない」
心電図や超音波では心筋梗塞をやっていたようなのですが、
実際に心臓の冠動脈に詰まりは無かったとのことでした。
つまり、心筋梗塞の形跡はあるのですが、血液の固まりかなにかで済んでたようです。
じゃ、先日の要2泊3日の検査入院はなんだったのさ?って感じでしたが。
ご心配おかけしました。とても安心しました。
どきどきの2ヶ月でした^^ ありがとうございました。
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2011/04/28 01:29
アッシュさん★コメントありがとうございます。

戻る場所があることは重要のような気がします。
日頃煩わしいと思っていることも
失ってしまえば、それに支えられて生きていたと実感することも
きっとあるんだと思うんです。

日常の延長こそ曲者であり
また大切なものかもしれませんね。
でも人は、時にはそれだけじゃ物足りない。

今回の震災で思うことは
失ってしまってから知る日常のありがたさでしょうか。。
とはいえ、
自由と孤独は同意語ですものね。。
ここらへんが、とても考えるところです。。
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2011/04/28 00:34
一人でいる快感てのはあるですね。
長期出張で、見知らぬ街をぶらぶらしてるとき、開放感にひたれます。
家のことを何もせず、気にすることもなく、ホテルの清潔なベッドでごろごろ。
解放されますねえw
でも、それは普段、家庭や家族といったものに繋がれているからこそ感じるのでしょうね。
飽きる、ということ。
これさえなければ、ヒトはもっと幸せになれるのかな。
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2011/04/28 00:11
歌穂さん★コメントありがとうございます。

一緒にいるよりも別に暮らす方が
潔い選択であることもありますからね。

それでも、描かれている妻とのやりとりは
愛情が溢れていました。
そんな時もあったのでしょうか。

それを真実だと錯覚させたところに
その方のひょいと身を交わしたような愛嬌と
孤独を思ってしまいます。
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2011/04/28 00:04
タコヤキさん★コメントありがとうございます。

そうですか。。。

市役所にお勤めでした。
福祉部署も長かったようで、児童虐待や崩壊する家庭なども
見ておられたようです。
仕事のストレスも強かったでしょうね。

若い頃は大酒呑みだったそう。
身体の為に止めておられたけれど。
呑むと正体が亡くなるまで呑むからと言われてました。。

1人でいる居場所が一番安心できたのでしょうか。。
とにかく早すぎる死であったことは確かです。。
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2011/04/27 23:59
マーメイドさん★こめんとありがとうございます。

どうだったのでしょうね。。
それ自体がよく分からないのです。。
わたしたちと出会った頃から
すでに別居されていたのかもしれないし。。
その時に、すでに考えていたのかもしれないし
ただ、人との深い関係は
遠ざけておられた感じはありました。

たぶん、みなさん気付いておられなかったと思います。
そこがね。。ふぅ~とした余韻が残るんです。。
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2011/04/27 23:56
シロさん★コメントありがとうございます。

たぶんね、描いていた夫婦生活そのものが
甘い砂糖菓子だったのかもしれませんね。

「じゃあまた」とごく普通に地下鉄で別れた人
その人が忽然と消えたことに
周囲は何とも言えぬ気持ちになったのです。。
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2011/04/27 23:53
西の魔女さん★コメントありがとうございます。

う~ん。相性はありますね。
お互い暮らしてみないと分からなかった部分。
良いところを引き出し合う時と
全く反対の場合。

同じタイプだと難しいとも思ったりします。
むしろ違う方が足りない部分を補い合えたり。

どこかですれ違ってゆく心を
埋めるなにかきっかけがあれば
変わっていけるものかなぁ。。

ずっと昔に見た短編ドラマの一つで
お互いに一番だと思った日々に戻ってみる
戻れる思い出があった。
そこにもう一度だけ戻ってみて、
ダメかどうか考えてみないか。
そんなセリフが印象的でした。

どちらが愛想を尽かしたのかは、結局分からないですね。。
でも、いつも思うのですが
女性の方が最終的には寿命も含めて強いです。。ね。。
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2011/04/27 22:43
距離感を持ったままでも、一緒に暮らしてはいけるけど、
それを良しとするかどうかはその人しだいだよね。
自分が選んだ人生で、悔いなく逝かれたと思いたいです。
その方のご冥福をお祈りしたいと思います。
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2011/04/27 21:38
その男の人の気持ち
分かるような気がするよ。
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2011/04/27 21:21
定年になるまではご夫婦で暮らしてたのかもですねぇ・・・。
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2011/04/27 20:56
砂糖菓子みたいだ。
甘くて、悲しい
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2011/04/27 20:47
定年退職・・・
その日を、妻も退職の日と考えていたとしたら・・・

他人事でもないので、コメントしづらいなぁ^^;
ただね、一生添い遂げられる相性と
そうではない相性はあると思う。

お互いが歩み寄る気持ちと、個人を守る距離感のバランスの加減なのかなぁ・・・
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2011/04/27 19:38
ゆみさん★コメントありがとうございます。

夫婦とは相互作用なので
どちらかが悪いとは言い切れない部分があると思います。

どこかで相いれない、元に戻れない何かが生じたのでしょうね。
それは当人同士しか分からないこと。

彼の願望であったのかもしれない
妻との仲睦まじい描写に
いろんな想いが交差します。

たぶん奥さまの方がもっと複雑な心情になられたと感じます。

人とは、やはり、分からない部分が多いなぁと
再確認した出来事でした。
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2011/04/27 13:32
今までずっと仲が良かった夫婦だったのに
それが突然別れてしまうなんて男性にとっては衝撃的だったかもしれないですね。
余計に奥さんへの愛情が募っていたかもしれないですね。
奥さんはもう旦那様への愛情がどうなってしまったかは分からないですが、
最後まで愛した女性を思い浮かべながら亡くなってしまうなんて切ないですね。
男性の方へ 心よりご冥福をお祈りします。




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