ドラマ【遺留捜査】
- カテゴリ:テレビ
- 2011/04/28 16:34:31
【あらすじ】実花という女性がラブホテルで顔面を殴打され死亡した。糸村は現場に残された半分しかないおみくじと噛んだガムをしきりに気にする。実花は1週間ほど前に同棲していた男から暴力を受け、乳飲み子の娘・奈々を連れて家出、その後足取りは不明になっていた。奈々も行方不明だったがほどなく近辺の病院に置き去りにされていた赤ん坊が奈々だということがわかる。
】感想】2回目にしてはやハンチョウとあまり差がなくなってきました。今期のハンチョウはアクションなどの動きに重点を置いたドラマ作りをしているようですが、月8の悲しい性なのか、やはり最後には人情物になってしまいます。同じ人情路線だと、レギュラーが多いハンチョウの方にやや分があるように思いますが、枠的には相棒枠のこちらの方が数字がいいんでしょうね、ええ。どうやら糸村の決めゼリフは「3分間だけ時間を下さい」だったかな。何やら昔いた公共放送の名物アナウンサーを思い出しますが、糸村の場合犯人相手ではなく、遺族に事情を説明したりする時も使うようです。個人的にはみゆきがわりと好きです。貫地谷はコメディエンヌが似合うとは思うのですが、このドラマでの男の職場で頑張る女性像を象徴したような役柄も、意外と合ってますね。彼女がセクハラを受けるたびに男に言い返す一言が好きですw ああいうのって若い女性に言われると殿方はカチンとくるんでしょうなぁ。でも実害はないので許してやってください。おばさんに言われるのとどっちがいいかな。ストーリーに関して思ったことは、やはりいまだに日本ではシングルマザーに対する風当たり、仕事環境などがつらいなと。先進国の中では(日本がまだ先進国と胸を張って言えるのなら、ですが)、最低レベルなんじゃないかと思います。何故日本ではこんなにシングルマザーに対する風当たりが強いのか。昔は未婚の母でなく、夫に先立たれた妻ですら、子供を抱えて生きていくのは大変な上、父親がいないと子供ですら差別されていたといいます。今は離婚する人も多いので、差別ってことはないでしょうが、頭の堅い年よりはまだ差別する人がいそうですよね。特に結婚する時とか。確かに両親が健在の子供の方が満ち足りた生活を送る可能性が高いですが、一概にそうは言えず、片親の子供の方が親の苦労を見て育つから芯がしっかりしてたりもしますよね。まぁそれはさておき環境ですよ。とはいえまともな大学を卒業した人だってまともな仕事につけない時代ですから、あまり贅沢は言えないのかもしれませんね。そういう意味では今日本全体が満ち足りてないのかもしれません。文明の進化はただ器を大きくするだけで、その中に入れる物まで増やすわけではないのかもしれませんね。
【あらすじ】食品会社の専務・瀧が、ガード下で絞殺されているのが発見された。瀧は会社社長の娘婿で、将来は社長にと嘱望されていたが、このところ社長とよく口論していたらしい。婿に入る前までは新聞記者だったが、遺体の索状痕からその新聞が社員証に使っている赤いネックストラップと同じ繊維が検出された。現場した糸村は、瀧が腕にしていた腕時計型の万歩計が約15000歩もの歩数を表示しているのが気になり、彼の足取りを追った。
【感想】なんという江守徹の無駄遣い。江守も刑事ドラマのゲストに出るようになったかぁ。公式サイトでは一応メインゲスト扱いですが、内容的には芳本も遊井もそんなに重要度は変わらなかったかなと。犯人はその他大勢扱いの人でしたしねw 犯人だったらまだ、胸を張ってメインゲストと言えるんでしょうけどねぇ。今回、新事実がどんどん出てきて推理する暇もなく目まぐるしい展開だったところは面白かったんですが、オチがイマイチでしたね。殺された専務、真面目すぎます。自分の会社が不正を見て見ぬふりをして消費者をごまかしていることを公表しようとしたり、そのせいで家族が不憫な思いをするかもしれないからと、昔妻と交わした他愛もない口約束を意地になって守ろうとしたり、真面目というか生真面目ですね。そんなに肩肘を張っていては、とても世間は渡っていけないと思いますよ。新聞記者ならともかく、零細食品会社の社長は無理ですね。偽装表示がダメだと思うなら、真っ向から公表しようと考えるのではなく、国産で多少高くても仕入れられる業者を見つけて、そちらと取引するよう社長に勧めるとか、やり方はあったと思うんですよね。消費者を裏切ったという事実は消えないかもしれませんが、そのへんは清濁併せ呑まないと、家族揃って首を括るハメになりかねませんからね。事実偽装表示をしていた業者は、専務を殺してから国産に切り替えたのですから、やってできないことはないと思うんですよねぇ。それとあと気になったのは、糸村の決め台詞「3分間だけ時間を下さい」なんですが、絶対3分じゃ終わってないと思うんですが、どうなんでしょう…。